中南米上空の「気球」、中国が認める

【サンパウロ綾村悟】米軍が「スパイ偵察用の気球」だとして撃墜した気球によく似た物体が、南米のコロンビアやベネズエラなどでも確認されていた問題で、中国外務省は6日、同物体が「中国の気球だ」と認めた。中国外務省は、「気象観測用の民間の気球が気象条件などの理由でコースを外れた」と説明している。中南米上空で確認された気球状の物体はコロンビア空軍が3日、高度1万6000㍍の領空内で発見、追跡していた。「安全保障上の脅威ではない」と判断し、撃墜などの措置は取らなかった。