【サンパウロ綾村悟】政情不安が続いている南米ペルーのボルアルテ大統領は29日、大統領選挙を含む総選挙の実施を、今年10月に前倒しして実施するように求めると発表した。総選挙の前倒しには、議会の合意が必要。
ペルーでは、急進左派カスティジョ前大統領を議会が罷免し、さらに反逆罪で拘束したことで、同氏の支持者らがボルアルテ大統領の辞任やカスティジョ氏の解放、大統領選挙の即時実施などを求める全国規模の抗議デモが続いている。大統領選挙は、本来であれば2026年に実施される予定だった。野党が過半数を占める議会は、24年への前倒しには前向きな姿勢を見せているが、23年10月の実施案は否決している。



