連邦警察が先住民族虐殺調査へ ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのフラビオ・ディノ法務大臣は25日、金採掘者の大量流入などにより、アマゾン熱帯雨林地域に住む先住民族のヤノマミ族に深刻な健康被害が生じている事態に対して、「虐殺罪(ジェノサイド)」の適用も視野に入れた捜査を開始すると発表した。

ブラジル北部ロライマ州の先住民族居住区に住むヤノマミ族は、現在、深刻な栄養失調やマラリアなどの風土病に苦しんでいる。ロライマ州都ボア・ビスタの病院は、健康被害を訴えるヤノマミ族で満床状態だ。