裁判所がカスティジョ前大統領の追加拘束を命令 ペルー

【サンパウロ綾村悟】南米ペルーの裁判所は8日、憲法違反の容疑で拘束されている急進左派のカスティジョ前大統領に対する予備審問を行い、新たに7日間の拘束を行うことを決定した。今後は、検察側が主張する「国家に対する反逆および共謀罪」などを焦点とした捜査が続けられることになる。

ペルーの国会は7日、カスティジョ氏に対する弾劾決議を可決し、罷免した。採決前にカスティジョ氏は、国会の解散と臨時政府樹立を宣言したが、これが憲法違反に相当するとして、国会警察が同氏の身柄を拘束していた。カスティジョ氏の弁護士は、拘束は違法で政治的だと主張している。こうした中、メキシコ政府は8日、カスティジョ氏が同国への亡命を希望しており、メキシコとペルー両国が協議を行っていることを明らかにした。