【サンパウロ綾村悟】ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11日、10月のアマゾン熱帯雨林消失量が、2015年に現行の記録方式を開始して以来、過去最高を記録したと発表した。報告書によると、10月の1カ月間で、904平方㌔の森林が消失した。東京23区の総面積(622平方㌔)をはるかに超える森林を失ったことになる。
今年1月から10月までの総計では、過去最高だった2019年の記録を12・7%上回る9494平方㌔もの森林を消失した。
主な原因は、違法伐採と開墾を目的とした野焼きによる森林火災。アマゾン熱帯雨林は「サバンナ化」の危機にも直面しており、専門家は「限界点を超えつつある」と警告している。



