BQ.1感染拡大に警戒―ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのリオデジャネイロ市で5日、オミクロン株派生型「BQ.1」への感染が初めて確認された。7日には、国内最大都市のサンパウロ市でも感染者が確認され、医療関係者は「新たな感染拡大につながる可能性がある」と警戒を呼び掛けている。

世界保健機関(WHO)は、「BQ.1」は、これまでに出てきたオミクロン株の派生型の中でも、免疫を擦り抜ける能力が高いとみている。ワクチンの予防効果を下げる可能性はあるが、重症化を防ぐ効果に変わりはないという。ブラジル保健省は、特に重症化しやすい高齢者や基礎疾患を持つ人々を中心に「追加接種」を行うよう呼び掛けている。