ベネズエラとコロンビア、外交関係を再開

【サンパウロ綾村悟】南米コロンビアの左派・ペトロ大統領は28日、首都ボゴタの大統領官邸に隣国ベネズエラの駐コロンビア大使を迎え、信任状に署名した。同日、コロンビアの駐ベネズエラ大使も首都カラカスに着任し、3年間断絶していた外交関係が正式に再開した。

両国関係は、2018年5月に行われたベネズエラ大統領選挙で、親米右派ドゥケ政権がマドゥロ大統領の再選を「非民主的」だとして選挙の有効性を認めず、抗議の意として大使を召喚したことから対立した。また、19年2月には、反大統領派への支援を継続するコロンビアをベネズエラの反米左派マドゥロ大統領が非難し、コロンビアとの国交断絶を発表していた。

コロンビアは、ベネズエラの民主化を求める米州14カ国が集まった「リマ・グループ」(17年8月発足)に所属、19年1月からは、ベネズエラの暫定大統領就任を宣言した反大統領派のグアイド国会議長(当時)を支援してきた経緯がある。