空港や機内でのマスク着用義務解除 ブラジル

【サンパウロ綾村悟】ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)は18日、新型コロナウイルスの感染拡大にともなって導入されていた、国内の空港と国内線機内でのマスク着用義務を、同日付で解除すると発表した。2年ぶりの解除となる。ただし、ソーシャルディスタンスなどの感染防止措置を取ることは望ましいとされており、手指消毒用アルコールの常設や、機内の消毒等が義務化されたままとなっている。

ブラジルの航空会社アズール(AZUL)のジェイソンワード副社長は同日、インスタグラムに投稿、「ワクチン普及などの努力により、ようやく機内で乗務員と乗客の笑顔を見ることができるようになった」と、ANVISAの決定を歓迎した。

ブラジルでは、新型コロナの第4波も落ち着きを見せており、新規感染者数は減少し続けている。19日の新規感染者は全国で1万8863人、死者は142人だった。