⑦米中間選挙 共和が下院奪還
バイデン米政権に対する「審判」となる中間選挙が11月8日、行われた。与党・民主党は連邦議会の上院の多数派を維持したが、野党・共和党が4年ぶりに下院の過半数を奪還。上下両院のいずれかの多数派と政権政党が異なる「ねじれ」の構図となり、バイデン大統領は厳しい政権運営を迫られそうだ。
中間選挙は当初、共和党優位と予想されていた。しかし、上院の激戦州でトランプ前大統領が支持した候補が相次いで敗北。トランプ氏の「負の影響」も議論されるようになった。
⑧インフレ加速 米欧大幅利上げ
コロナ禍に伴うサプライチェーン(供給網)の混乱などでモノの値段が世界的に上昇した上、ロシアのウクライナ侵攻で石油・天然ガスや穀物の価格が一段と高騰した。米国のインフレ率は6月に9.1%と、約40年半ぶりの高い伸びを記録。欧州も10月にユーロ圏で10%を突破した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の金融政策会合で、通常の3倍となる0・75%の大幅利上げを約27年半ぶりに決定。利上げ幅は7、9、11月を含め、4会合連続で0・75%となった。英中銀や欧州中央銀行(ECB)も大幅利上げで追随した。
⑨尹錫悦・韓国大統領就任
3月の韓国大統領選で勝利した尹錫悦氏の就任式が5月10日、ソウルの国会議事堂前で開かれ、尹氏は「自由と人権の価値を基盤にした普遍的な国際規範を積極的に支持、守護するグローバルリーダー国家としての姿勢を持たなければならない」と訴えた。国名は挙げなかったが、米国を中心とした自由主義陣営の価値観を尊重する姿勢を明確にした。北朝鮮に対しては、文在寅政権の路線を転換し、支援は非核化が前提とくぎを刺した。
⑩世界人口80億人、国連発表
国連人口基金によると、世界の総人口が11月15日、推計で80億人を突破した。2011年に70億人を超えてから、11年間で10億人増えた。国連は急激な人口増加が社会経済発展の負担になっているとして、各国に警鐘を鳴らしている。人口増加の背景には、医療の発達や生活環境の向上がある。19年の世界の平均寿命は72.8歳で、1990年に比べて約9年延びた。
海外
①ロシアがウクライナ侵攻
②中国で習政権3期目発足
③米議長訪問で台湾情勢緊迫
④北朝鮮、相次ぎミサイル発射
⑤エリザベス英女王死去
⑥韓国で雑踏事故、158人死亡
⑦米中間選挙、共和が下院奪還
⑧インフレ加速、米欧大幅利上げ
⑨尹錫悦・韓国大統領就任
⑩世界人口80億人、国連発表
<番外>
・マスク氏、ツイッター社買収完了
・スナク英首相就任、首相交代相次ぐ
・米最高裁、中絶の権利認めず



