④北朝鮮、相次ぎミサイル発射
北朝鮮が11月末までに80発以上と、過去にない頻度でミサイルを発射した。挑発は9月下旬に米原子力空母「ロナルド・レーガン」が韓国・釜山に入港して以降加速。9月末から約1カ月半の発射数は50発以上に達した。10月4日には5年ぶりに日本を越える弾道ミサイルを発射。北海道、青森県に全国瞬時警報システム(Jアラート)が発令された。
9月には核兵器使用に関する法令を定め、核先制攻撃も辞さない構えを強めている。日米韓は、北朝鮮がミサイル発射に続き7回目の核実験に踏み切る可能性もあるとみて、警戒を強めている。
⑤エリザベス英女王死去
エリザベス英女王が9月8日、滞在していたスコットランドのバルモラル城で96歳で死去した。1952年に父ジョージ6世の死去を受け25歳の若さで即位して以降、歴代最長の70年にわたり在位。「国民に開かれた王室」を目指し、積極的に改革に努めた。
ロンドンにひつぎが安置された一般弔問には、約25万人が訪れ、昼夜途切れることなく長蛇の列ができた。9月19日にウェストミンスター寺院で執り行われた国葬は、各国の要人約2000人が参列。葬列を見ようと多くの人が沿道に駆け付けた。テレビやインターネットの中継は40億人が視聴したといわれている。
⑥韓国で雑踏事故、158人死亡
ハロウィーンを前にした10月29日夜、韓国ソウルの繁華街・梨泰院の路地で群衆が折り重なるように倒れる雑踏事故が発生し、邦人2人を含む158人が死亡した。死者の多くが若者だったことや事故の様子を映した動画がインターネット上に投稿されるなどしたことで、国内外に大きな衝撃と悲しみが広がった。
事故発生直後から尹錫悦大統領が事故対応の陣頭指揮に当たり、11月には国会が真相究明を図る「国政調査」を実施することを議決。12月には、安全面を懸念する事前の報告書を事故後に隠蔽(いんぺい)した疑いが持たれている警察幹部ら2人が逮捕された。



