コラム
考えさせられた「これからの人生」
私事で恐縮だが、昨年秋ごろから体調を崩していたため、およそ半年ぶりの本欄担当となる。この数カ月、日常生活には不便を強いられ、疲労がたまるため仕事量も抑えざるを得なかった。これまで大きな病気もなく「自分は健康だ」と勝手に思い込んできたせいか、かなり気持ちが落ち込んだ時期もあった。
【上昇気流】(2023年2月21日)
『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』などの作品で知られる漫画家の松本零士さんが亡くなった。零時社の代表取締役で長女の松本摩紀子氏は「星の海に旅立ちました」とコメントを発表した。
【上昇気流】(2023年2月20日)
日本の医学や物理学のノーベル賞受賞者には京都大学出身者が多いが、他の大学にない研究が根付いているからというのが理由の一つだ。ユニークと言えば、瞑想(めいそう)を医療に取り入れようとする研究もそうだ。
【上昇気流】(2023年2月19日)
このところ、つえを持っている高齢者を見掛けることが多い。実際につえを持たないと歩けない場合もあるが、持たないと不安という人もいるようだ。つえを使わずにスタスタ歩いているのを見たこともある。
【東風西風】日本のシェークスピア近松
建て替えのため今年10月で閉館となる東京・三宅坂の国立劇場で、文楽のさよなら公演が行われている。近松名作集として近松門左衛門の代表作『心中天網島』『国性爺合戦』『女殺油地獄』が上演されている。『心中天網島』を観(み)たが、改めて近松は日本のシェークスピアだと思わせられた。
【上昇気流】(2023年2月18日)
年輩の男性ガイドはまるで伝道師だった――。名古屋市にあるトヨタ産業技術館を訪ねた時のことだ。ガイドに「お時間はいかほど取れますか」と聞かれ、「30分ほど」と答えると「分かりました。では……」と導かれた。
バレンタイン楽しむ都会の若者 ネパールから
2月14日は言わずと知れたバレンタインデーの一日。ネパールはヒンズー教文化圏ということもあって、一昔前は意識されないものだったのが、90年代から都会の若者の間で広まりを見せたという。
【上昇気流】(2023年2月17日)
米本土に飛来し撃墜された中国の偵察気球と同じような気球は、日本でもたびたび確認されていた。2020年に宮城県で確認された時、当時防衛相だった河野太郎デジタル相は「安全保障に影響はない」と断言。気球の行方について問われ「気球に聞いてください」ととぼけた。
【上昇気流】(2023年2月16日)
「以前から私は、真の探検家がさまざまな探検の過程で築き上げたその人間性が探検以外の人たちに与えるインフルエンス(影響)というものに、非常に大事な価値を認めていた」。
新テーマパーク起工まで紆余曲折
沖縄本島北部のやんばる地域に2025年、テーマパークが完成する予定だ。この建設に向けた起工式が今月7日、今帰仁村で行われた。25年ごろの開業に向けて本格的に工事が始まる。
【上昇気流】(2023年2月15日)
三菱重工業は、愛知県などを拠点に開発を進めた国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発中止を発表した。事業化のめどが立たないためだが、残念無念だ。
カラスは民主主義の「敵」オーストリアから
オーストリアの国民議会が先月12日、改築後再オープンした。新議会の特徴は屋根のドームがガラス張りで議会内が明るいこと。国民議会の公式サイトにはガラス張りのドームについて「わが国の政治の透明性を象徴するものだ」とその意義が説明されている。
【上昇気流】(2023年2月14日)
北陸在住の高校のクラスメートから、週末に友人同士、食べ物を持ち寄り家で同期会をやるとメールが来た。今の季節、美味(おい)しい海産物が多い。当日、ブリや甘えびなどの刺し身を大皿に盛った写真を送ってきて、気流子をうらやましがらせた。
【上昇気流】(2023年2月12日)
「大雪にショートケーキの如き街」(川口咲子)。東京に雪が降り、屋根が白に覆われた。雪国に住んでいた者には、雪は当たり前だったが、東京ではそう降ることもないので新鮮な気持ちと億劫(おっくう)な思いで複雑な心理になる。
【心をつむぐ】空海の教育理念に学ぶ
今年は、真言宗の開祖空海の生誕1250年だ。真言宗各派において慶祝事業が計画されている。高校時代に真言宗の坊さんから、空海の『三教指帰(さんごうしいき)』を勧められたことがある。
【上昇気流】(2023年2月10日)
歴史学者の平泉澄は終戦2日後に東京帝国大学教授を辞し、実家の平泉寺白山神社(福井県)に戻って宮司になった。それから数年後、山奥の小さな村の秋祭りのために山を登っていった道で、学校帰りの児童らと一緒になった。
【上昇気流】(2023年2月10日)
「ぼくにとって戦争とは、うなりをたてて飛んでくる弾丸、地面をはね回る鉄の破片を意味した」――。スペイン内戦に参戦しフランコ軍と戦った英国作家ジョージ・オーウェルがその体験を綴(つづ)った『カタロニア讃歌』(都築忠七訳、岩波文庫)の一節である。
異なるバレンタインの風習 米国から
6歳の息子が通う学校の担任の先生から2月14日にバレンタイン交換会をやるとメールが来た。「各生徒は、クラスの生徒20人分のプレゼントを用意してください」とのことで、学校では当日、生徒たちがそれぞれ、プレゼントを入れる大きな袋を作り、プレゼントを交換するという。



