コラム
【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(21)い号作戦と航空消耗戦 山本司令長官が独自で発動
大本営海軍部は、開戦から昭和17年4月ごろまでを第1段作戦、4月から昭和18年3月ごろまでを第2段作戦と呼称し、第2段作戦では占領地の拡大と米英艦隊の補足撃滅を目標に掲げた。だが、ミッドウェイの敗退とガダルカナル喪失で計画は挫折。そこで、ガダルカナル撤収作戦の終了を受け、新たに第3段の作戦方針を示した(昭和18年3月25日)。
【東風西風】沈金で卒業記念を制作
伝統工芸の輪島塗が盛んな石川県輪島市で、今春、小学校を卒業する6年生が、輪島塗のパネル制作に挑戦した。パネルは1辺12㌢と13㌢余りの長方形の2種類で、表面に黒い漆が塗ってある。
【上昇気流】(2023年3月4日)
「アヴォーシカ」。聞き慣れない言葉だが、ロシア語で「もしかしたら」という意味だという。旧ソ連時代には人々の持ち歩く「袋」を指した。共産党政権下の物不足が深刻で、もしかして何かを売っていれば、チャンスを逃さず買って入れる。そのための袋である。それで「もしか袋」とも呼ばれた。
凍結した道の歩き方 モンゴルから
ウランバートルの道は、急に都市化を進めてしまったせいか、現地の気候に対応できていない気がする。冬は氷が張って滑るし、夏は雨が降ると排水設備が整っていないのであっという間に洪水状態となる。
【上昇気流】(2023年3月3日)
きょうは桃の節句、ひな祭りだ。最近、古いひな人形を一堂に集めて展示するイベントがあちこちで行われるようになった。千葉県勝浦市では、遠見岬神社の1800体をはじめ市全体にひな人形を飾る「かつうらビッグひな祭り」を開催している。
ソロモン王の王冠の花 イスラエルから
朝の日差しが暖かく、イスラエルにも新緑の香りが感じられる季節がやって来た。 砂漠色だった山や丘には一面に緑のじゅうたんが敷かれ、放牧された牛たちが柔らかな新芽をはんでいる。アーモンドの花が日本の桜のように満開だ。菜の花の黄色が心を弾ませ、所々に鮮やかな赤いアネモネの花が映えて目を引く。
【上昇気流】(2023年3月2日)
雪山を滑るバックカントリースキーの遭難事故が、各地で多発している。北海道では、道警によると、今シーズンの遭難者は35人(1月29日現在)で、うち外国人は13人。この5年間で251人に上る。
【上昇気流】(2023年3月1日)
生命保険業界の不祥事が相変わらず目立つ。金融庁は、明治安田生命保険の女性元営業部員が契約者から計約2000万円を詐取する不祥事があったことなどを踏まえ、同社に立ち入り検査に入る方針を固めた。
【上昇気流】(2023年2月28日)
新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)以後、小紙の編集局にも新人記者が入ってきたが、いまだに顔と名前が覚えられない。もともと取材先に出ていることが多いことに加え、テレワークが増えたこともある。しかしそれ以上に、マスクを着けた顔しか見ていないので、印象が定かでないのが大きいようだ。
【上昇気流】(2023年2月27日)
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」――。地震という自然現象は敵そのものではないが、その状況を見誤ったり準備を怠ったりすれば、容赦なく牙をむく敵になる。多数の建物が倒壊して5万人を超える犠牲者を出したトルコ地震の教訓だ。
【上昇気流】(2023年2月26日)
もう数十年以上も前、大学受験の合格発表の掲示を見てから、上野駅発の普通列車(鈍行)で東北の故郷に帰ったことがある。いつもであれば数時間ばかりだが、各駅停車で10時間近くはかかった。故郷の駅に着いた時は深夜になっていた。バスもなく徒歩では遠過ぎるので、初めてタクシーで帰宅したことを思い出す。
【上昇気流】(2023年2月25日)
かつて国会よりも活気に満ちた地方議会があった。「福祉のミノベ」ともてはやされた学者知事、美濃部亮吉・革新都政下の東京都議会である。議員の議会質問は「事前通告」が慣例だったが、野党・自民党はしばしばそれを破った。
米映画に上映禁止の声 フィリピンから
フィリピンを舞台にしたストーリーの映画をめぐり議論が巻き起こっている。問題となっているのは南部ホロ島を舞台にした米映画「プレーン」だ。悪天候でイスラム過激派の勢力地域に不時着した旅客機のパイロットが、移送中の犯罪者などと協力しながら人質に取られた乗客を救うというフィクション映画となっている。
【上昇気流】(2023年2月24日)
少子化対策が政権の最重要課題となっている日本だが、お隣の韓国ではわが国を上回る少子化が進んでいる。韓国統計庁によると、2022年の合計特殊出生率が0・78と7年連続で過去最低を更新。経済協力開発機構(OECD)の中で最下位だ。
デング熱で学んだ早期受診の大切さ ブラジルから
先日、夜中にいきなり寒けに襲われた。翌朝には38度を超える熱が出たため、新型コロナウイルス感染を疑い、安静にすることにした。体の節々も痛くなっていたが、新型コロナに以前感染した時と似たような症状だった。
【上昇気流】(2023年2月23日)
ブナの森を「緑のダム」と呼び、豊かな森林のある日本を「水の回廊」と呼んだのは、写真家の水越武さん。福島県只見町はブナを町の木に指定するほどブナの森が豊かで、人々の暮らしはその恵みを受けている。
【上昇気流】(2023年2月22日)
大学の非常勤講師をやっていたころ、レポートの提出を求めた。無論、単位と直結する。多くのレポートを読むうちに「見事」と言うしかないものがあった。内容もそうだが、表現(文章力)も驚くようなものだった。
疲れた時の高麗人参 韓国から
先日のバレンタインデーに義理チョコをもらったが、今回は少し高級感のある高麗人参入りチョコだった。独特の風味で慣れないと食べづらいが、筆者は韓国在住期間にいろんな「高麗人参入り」を体験してきたから割と平気だった。とはいえ赴任当初は「人参ガム」に驚き、農家のお宅でシャワーを借りた時は「人参シャンプー」が置かれていてギョッとしたこともあった。もともと薬用植物であり、美容にもいいと言われる。



