コラム

旧統一教会叩き「国際的介入で魔女狩り阻止を」国連NGOが3度目の報告書

国連経済社会理事会で特殊諮問資格を持つ欧州の非政府組織「良心の自由のための団体と個人の連携(CAP―LC)」は4日、日本で安倍晋三元首相銃撃事件を機に起きている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)信者への人権侵害に関し、国連自由権規約人権委員会に3度目の報告書を提出した。今回の報告書は「魔女狩りと不寛容のスパイラルを止めるには国際的な介入しかない。委員会側の介入は以前にも増して緊急性を帯びている」と主張し、国連が緊急対応をしなければ、深刻な宗教迫害へと発展すると警告している。

【上昇気流】(2022年11月7日)

韓国ソウル市の繁華街・梨泰院の雑踏事故では、事前対策として路地を一方通行にする手があった。梨泰院の大通りに出る路地は何本かあり、それぞれ進行方向を決めておれば大惨事は避けられたのではないか。

【上昇気流】(2022年11月6日)

「大空の深きに落葉舞ひ上る」(高浜虚子)。散歩の道に落ち葉が少しずつ増えている。茶色や黄色の枯れ葉もあれば、まだ色づいていないものもある。絵葉書のような紅葉ではないが、それはそれで悪くはない。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(17) 敗退の予兆(下)「マレー沖」の英雄、陸攻隊壊滅す

真珠湾攻撃で多くの戦艦を失った米海軍も、年が明けた昭和17年初めには空母機動部隊を編成し対日反攻に動きだす。機動部隊はソロモン、マーシャル方面の日本軍島嶼(とうしょ)基地を相次いで強襲、2月20日には、ブラウン中将が指揮する第1任務部隊(空母レキシントン基幹)がニューブリテン島東方海域にまで進出し、ラバウルの空襲を企図した。ラバウルは1月23日に陸軍の南海支隊が占領し、日本軍が基地を設営したばかりであった。

【東風西風】日本文化とハロウィーン

10月31日はハロウィーンだった。ゴミの散乱や路上での危険行為などが問題になることが多く、韓国では先月、痛ましい事故まで起きたが、その楽しみ方はどうあるべきなのか。

【上昇気流】(2022年11月5日)

人間は考える葦(あし)である――。17世紀の仏哲学者パスカルの言である。人は宇宙にあっては水辺に育つ葦のようにか弱い存在だが、考えることができる。「我々の尊厳のすべては考えることの中にある」(『パンセ』中公文庫)。

到来したサフラン摘みの季節 インドから

インド北部のカシミールでサフランの収穫が始まっている。パンポーレのサフラン畑では、先月下旬から始まった年に1度のサフラン摘みが行われている。雪に閉ざされ、寒風吹きすさぶ極寒の季節に入る前までの1カ月間しか、花の摘み取りはできない。摘むのは花だが、使うのは紫色のめしべの先端部だけだ。それを日干しにして乾燥させる。

【上昇気流】(2022年11月4日)

七五三のシーズンになった。子供たちの健やかな成長を願う日本の伝統行事である。正式には11月15日だが、七五三詣では始まっていて、近くの神社でも両親に手をつながれた袴(はかま)姿の男の子が参拝に訪れていた。

日本人もうらやむ高い預金金利 ブラジルから

ブラジルで驚くことの一つが、銀行の預金金利の高さだ。物価上昇率が前年比で5%近くに達し、政策金利も現在13・75%と世界でも有数の高さなので、預金金利も予想できることではある。それでも、おまけ程度にしか利子がつかない日本の銀行に慣れてしまうと、驚きであることには違いない。

【上昇気流】(2022年11月3日)

J・S・バッハの傑作「平均律クラヴィーア曲集」の題名は、原語では「よく整えられたクラヴィーア」。翻訳に平均律という調律用語が充てられたが、題名の由来は別のところにあったらしい。

天皇・皇后両陛下の御来県で心ひとつに

沖縄で開催中の全国国民文化祭「美ら島おきなわ文化祭」の開会式が10月23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで行われ、天皇皇后両陛下が御出席された。

【上昇気流】(2022年11月2日)

スポーツには観客が付き物だ。無観客の競技の薄ら淋しさは、新型コロナウイルス禍で体験した。観客はいた方がいいに決まっている。スポーツには応援も付き物だ。スポーツでは特定の一方を応援することが多い。そこが芝居の観客との違いだ。

ペーボ博士のノーベル賞受賞

今年は日本人のノーベル賞受賞者が一人もいなかったこともあり、メディア報道は実に静かだった。

【上昇気流】(2022年11月1日)

歌舞伎界を代表する大名跡、市川團十郎が9年ぶりに復活した。市川海老蔵さんが十三代目團十郎を襲名し、東京・歌舞伎座での「顔寄せ手打式」で「歌舞伎のために生きられる團十郎となれるよう、日々精進する覚悟でございます」と決意を述べた。

【上昇気流】(2022年10月31日)

自動車運転の無人化、つまり“ロボット化”が進んでおり、日本でも遠隔監視による無人自動運転サービス(自動運転「レベル4」)の許可制度が来年4月1日から実施されることになった。

【上昇気流】(2022年10月30日)

「秋深き影藤棚の下広く」(高浜年尾)。散歩していると、枯れ葉を踏み、乾いた音を立てる季節となった。枯れ葉によって秋の深まりを知るのだが、枯れ葉は掃いても掃いても溜(た)まっていく。

【上昇気流】(2022年10月29日)

この世に楽土を建設する。そんな次代の国家指導者を育てたい――。「経営の神様」と言われた松下幸之助さんはそう考えて「松下政経塾」を立ち上げた。

2年ぶりの〝お盆〟到来 フィリピンから

11月1日はフィリピンのお盆に当たる万聖節。多くの人々が地元に帰省する祝日となっているが、コロナ禍の最中は感染対策で墓地が閉鎖されていたため、まさに2年ぶりの墓参りとなる。

【上昇気流】(2022年10月28日)

「この一冊に、ありがとう」の標語の下、第76回「読書週間」が始まった。終戦間もない昭和22年、平和な文化国家を目指し制定され、その甲斐(かい)あって日本は世界有数の読書国となった。日本に来た外国人が電車の中で読書する日本人の姿に感心するまでになった。

搾りたてのオリーブ油は格別 イスラエルから

イスラエルでは23日、最初の雨が降った。夏も終わりを告げ、雨期の冬へと向かう。この時期、アラブ地域に行くと、庭先や畑でオリーブを収穫している風景に出会う。街路樹のオリーブの木からも収穫している。

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