コラム

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(18) ガダルカナルの死闘(上) 補給支援考えぬ無謀な進出作戦

昭和17年初め、日本海軍は占領した南方地帯の安全確保のため、ニューギニアからソロモン諸島、さらにフィジー・サモアを攻略し(FS作戦)、この東西の線で米豪を遮断し米軍の西進を阻止しようと考えた。4月にニューギニアのポートモレスビー攻略(MO)作戦が発動され、5月3日、横浜航空隊はソロモン諸島南端ガダルカナル島沖の小島ツラギとその属島タブツ、タナンボコ両島を強襲、豪軍を制圧し水上機基地を開設する。ポートモレスビー攻略に際し、ソロモン方面から珊瑚(さんご)海に飛来する米軍機の偵察、哨戒が任務であった。

【心をつむぐ】“汝自身を知る”こと

慌ただしかった1年が過ぎようとしている。この1年、何を築いてきたのか、改めて自らを振り返ってみると、はなはだ心もとない。「汝自身を知れ」というギリシャの格言がある。デルポイのアポロン神殿の入り口に刻まれた言葉という。

【上昇気流】(2022年12月10日)

東北では師走になると、平地の雨も山では雪になり、頂上から白い衣を下ろすように冬景色を広げていく。ただ暖かい南風も時折吹く。すると、白い衣は再び山頂付近に押し戻され、そんなせめぎ合いを経て厳冬を迎える。

独立記念日の注目はドレス フィンランドから

12月6日は独立記念日だ。最も注目するイベントは何といっても大統領官邸で開催されるレセプション。夕方から始まりテレビで中継される。例年は、外交使節、国会議員、退役軍人、司教、その年に話題となった人など1800人ほどが招待される。しかし、コロナ禍ということもあり今年は1300名に抑えられ、招待客は事前に検査を受ける。

【上昇気流】(2022年12月9日)

月刊『Hanada』に連載中の「古書現世」店主、向井透史さんの『早稲田古本劇場』が同名のタイトルで本の雑誌社から出版された。9月には、東京・神保町の東京堂書店で週間売り上げ2週連続1位を記録した。

エルサレムのサンタ イスラエルから

12月になると、イスラエルのアラブ人が住む町や村は、クリスマスデコレーションで赤と緑に輝く。

【上昇気流】(2022年12月8日)

新刊書を見ようと書店に立ち寄ると、クリスマスの音楽が流れていた。もう今年も最後の月だと実感した。流れていたのは近代の曲だったが、もう少し古い時代の曲の方が味わい深い趣がある。

本格的な衣替えは12月

沖縄の11月は全国同様、暖かい日が続いた。12月4日に行われたNAHAマラソンも、通常は寒空の中で実施されるが、この日の那覇市の最高気温は26度で、ランナーの多くは蒸し暑い気候に苦戦。途中棄権する選手が続出した。

【上昇気流】(2022年12月7日)

サッカーW杯の日本VSクロアチア戦。延長戦30分を含め120分間、互角の戦いをしたが、PK戦でついに力が尽きてしまった感じがする。テレビ画面の前で「お疲れさま」という言葉が口に出た。

忘れ物で知る日本人の親切心

見知らぬ電話番号から着信があった。けげんに思いながら出たら、市の保健センターからだった。新型コロナ・ワクチン接種を予約していたのだが、時間を過ぎても来ないので、担当者が電話してくれたのだ。筆者の失念だった。

【上昇気流】(2022年12月6日)

ロンドンの大英博物館が収蔵するギリシャ彫刻群「エルギン・マーブル」。この返還を求めるギリシャ政府と博物館との間で「秘密協議」が行われたという。

【上昇気流】(2022年12月5日)

散歩していて陽(ひ)が照りだしたり、あるいは急に歩を早めたりすると、すぐに体が汗っぽくなってくる体験はたいていの人にあるのではないか。身体の恒常性を保とうと体内の水が実に敏感に反応する。

【上昇気流】(2022年12月4日)

冬の寒さがめっきり身にこたえるようになった。机に向かい、足元を温めていても、上半身が寒さで心底から震えてしまう。一挙に秋から冬に突入したという印象である。

【東風西風】『テロルの決算』再読

沢木耕太郎が右翼少年・山口二矢(おとや)による浅沼稲次郎社会党委員長の刺殺事件(1960年)を描いた『テロルの決算』(文春文庫)は、79年の大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した沢木氏の出世作である。安倍晋三元首相の暗殺事件との関連で再読すると、共通する面、大きく異なる面などが浮かび上がってくる。

【上昇気流】(2022年12月3日)

国連が世界人口が80億人に達したと発表したので、天地創造の神の言葉を思い浮かべた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ」(旧約聖書「創世記」)。神はいったい、地に満ちる人の数をどう想定されていたのか。人智(じんち)の及ぶところではないが、気になった。

アイスになったコーン マレーシアから

海外では、たまたま口にしたものが素晴らしく美味(おい)しいと、感動が増幅される。マレーシアのクアラルンプールではバンコク同様、バイクに載せて売り歩いていたアイスクリーム屋から1本買ったアイスクリームが忘れられない。

【上昇気流】(2022年12月2日)

北陸の冬の味覚と言えば、日本海の荒波で育ったタラや寒ブリだ。石川県漁業協同組合が創設した寒ブリの最高級ブランド「煌(きらめき)」の認定が始まり、初日に10匹のうち1匹だけが認定され、400万円で競り落とされた。

6度目Vへお祭り騒ぎ ブラジルから

現在、サッカー王国ブラジルは、ワールドカップ(W杯)で、史上最多の6度目の優勝を果たすべく、国を挙げてお祭り騒ぎの最中だ。

【上昇気流】(2022年12月1日)

今年はインド独立75周年、日印国交70周年の節目の年。日本でもさまざまな行事が行われている。その記念事業の一つ、インド外務省による資金援助で刊行されたのが、ラビンドラナート・タゴールの回想記『少年時代』(めこん)だ。

【上昇気流】(2022年11月30日)

パーティーなどでの発言内容が漏洩(ろうえい)するケースがしばしば伝えられる。パーティーも規模はいろいろだが、どこまでが「内輪」で、どこからが「世間」かはキッチリ決まっているわけではない。

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