コラム

【上昇気流】(2023年1月6日)

ロシアの侵略が続くウクライナでは、激しい戦闘の中での年明けとなった。東部ドネツク州マケエフカでは、米国提供兵器によるウクライナ軍の攻撃で兵士89人が死亡したとロシア国防省が発表した。ロシアが死者数を個別に発表するのは異例だ。

花火で迎える新年 イスラエルから

目まぐるしかった2022年が過ぎ去り、イスラエルにも2023年が訪れた。イスラエルの社会は一般的にユダヤ暦にのっとっているため、国中が新年ムードというわけではない。それでも、近年イスラエルでは、ユダヤ人も日本人のようにイベントとしてクリスマスを祝ったり、年末にパーティーをする会社も増えている。

【上昇気流】(2023年1月5日)

冬の里山を散策しているとよく出会うのは、鳥たちを撮影しようとしているカメラマンたちだ。東京都八王子市にある平山城址公園も、里山を保存した自然公園で、園内は野鳥のオアシス。

年越しは沖縄そばで

大晦日(おおみそか)の風物詩と言えば年越しそばだ。年の瀬に新年に期待を馳(は)せながら啜(すす)るそばの味は、普段とは違った深みがある。ここ沖縄では年越しの際、「沖縄そば」を食べるのが主流。沖縄で過ごす初めての年末は、郷に従い沖縄そばを頂くことにした。

【上昇気流】(2023年1月4日)

サッカーの発祥地は、今日普及している各種スポーツの母国である英国。18世紀に産業革命が起こって蒸気機関などの発明が相次ぎ、英国から世界にさまざまな製品が輸出された。その時に外国に行った技師などがサッカーを広めた。

超高齢化を映す温泉入初

長く単身赴任を続けている筆者はお正月、久しぶりに妻の住む山口県でのんびりと過ごした。神戸の有馬温泉では、2日に入初(いりぞめ)式を行うのが伝統だそうだが、筆者も温泉入初を行った。

【上昇気流】(2023年1月3日)

国文学者で国語審議会委員などを務めた池田弥三郎は、東京は銀座4丁目にかつてあった老舗の天ぷら屋「天金」の次男坊だった。大正3年に生まれ、泰明小学校に通ったという銀座生まれの銀座育ちだった。『銀座十二章』(朝日文庫)は、大正から昭和にかけての銀座の変遷を綴(つづ)った池田の名随筆。

【上昇気流】(2023年1月1日)

「元日や一系の天子不二の山」(内藤鳴雪)。明けましておめでとうございます。今年の干支(えと)は癸卯(みずのとう)。ウサギ年で、多産な性質から子孫繁栄、跳ねて動くことから運勢的には跳躍・飛躍の年に当たる。

【上昇気流】(2022年12月31日)

平原に夕べの鐘が鳴り響いてくると、農民夫婦は手を休め静かに祈る――。フランスの画家ミレーが油彩画「晩鐘」に描いた構図である。

【上昇気流】(2022年12月30日)

支持率の低迷が続く岸田文雄内閣だが、時事通信社の世論調査によると、年齢が下がるほど低くなる傾向がある。安倍、菅両政権では一定の支持を得ていた29歳以下の支持率の低さは、岸田内閣の本質的な問題を反映しているのではないか。

【上昇気流】(2022年12月29日)

東京都調布市の神代植物公園で、世界最大級の花「ショクダイオオコンニャク」が開花した。そのニュースが小紙(21日付)に紹介されたので、さっそく見に出掛けた。

【上昇気流】(2022年12月28日)

今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は内容充実だった。鎌倉時代は戦国時代と並ぶ日本史上の「戦」の時代だ。その中の最重要人物が北条義時だ。太宰治著『右大臣実朝』(1943年)も、彼の人物像を描き出している。

今年の一文字漢字を選ぶなら

年の瀬、京都・清水寺で発表される今年の一文字漢字は「戦」に決まった。

【上昇気流】(2022年12月27日)

東京の歌舞伎座で11月から開かれていた市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿さんの襲名披露公演は、昨日千秋楽を迎えた。今年はあまり明るいニュースがなかったが、その年の瀬に團十郎さんの襲名口上で「睨(にら)み」を見ることができたのは来年に繋(つな)がる明るい材料だった。

【上昇気流】(2022年12月26日)

「意図的な実験室からの流出とは言わないが、中国共産党がそれを隠蔽(いんぺい)したという事実を否定することはできない」――新型コロナウイルスのパンデミックを引き起こしたのは中国・武漢ウイルス研究所(WIV)からの流出だと考えるかどうかについて、米共和党マイク・ギャラガー下院議員の話(小紙19日付)。米世論の一般的な受け止め方だろう。

【上昇気流】(2022年12月25日)

きょうはクリスマス。だが、実際は昨日のイブの方が盛り上がる感じがする。新年へのカウントダウンで盛り上がる大みそかと、静かな気持ちで迎える正月との対比を思わせるものがある。

【東風西風】チケットレスの味気なさ

『ピカソとその時代』展を観(み)に国立西洋美術館の窓口で当日券を申し込んだら、コンビニなどで受け取る領収書のようなものを渡された。会場入り口で係員が、そこに付いたQRコードに器械をかざし、はいどうぞという流れであった。

【上昇気流】(2022年12月24日)

イルミネーションに彩られた街にクリスマスソングが流れている。いつもの風景とは言え、つい足取りが軽くなる。これも福音の恵みだろうか。

タマネギの高騰で悲鳴 フィリピンから

2年間の新型コロナウイルスによるロックダウンを乗り越え、規制もほとんど緩和されたフィリピンでは、クリスマスが盛り上がりを見せている。しかしインフレによる物価の高騰が国民の財布を直撃している。

【上昇気流】(2022年12月23日)

「遠客再来」。住友生命保険が募集した今年の世相を反映した創作四字熟語の最優秀作品である。新型コロナウイルスの水際対策緩和で、訪日外国人客(インバウンド)がようやく戻ってきたのを捉え、「千客万来」をもじった。

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