
沖縄県の観光を扱う外郭団体の沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)はこのほど、沖縄観光親善大使となる「ミス沖縄」の選出を取りやめると発表した。
<当財団では、「沖縄観光親善大使ミス沖縄選出事業」を実施しており、これまで計120名の観光親善大使を選出・輩出し、年間平均延べ450日の派遣に従事しております。「沖縄観光親善大使ミス沖縄」は、(中略)沖縄観光発信者として県のリーディング産業である観光のシンボル的存在を担って参りました。>
こう説明した上で「40年前から今日まで、社会的環境の大きな変化などもあり、沖縄観光親善大使ミス沖縄が担う役割も従前のスタイルから脱却する必要性や、観光情報発信の手法等について再考する時期にきたと考え、当財団で検討を重ねた結果、一度事業を休止する判断に至りました」とした。
今年度(2022年)の募集では、社会的風潮の変化を受け、応募資格から「未婚」の条件を外した上、女性に限定することまでも放棄した。
来年度は親善大使不在となることが濃厚だが、OCVBは「新たな形での事業展開を検討」するという。ただ、どういう形で何を目指すのかは不明だ。
自治体レベルでも同様の動きがある。浦添市では、親善大使の「てだこレディ」が21年から「てだこ大使」に名称を変えた。那覇市の観光親善大使「キャンペーンレディ」は募集に当たり、年齢だけでなく既婚・未婚、性別も問わないと規定している。
民間でも酒類最大手のオリオンビールが21年にキャンペーンガールのポストを廃止した。
男女平等やジェンダーレスがもてはやされる時代になり、キャンペーンガールやミスコンは今後どう変わっていくのだろうか。
(T)



