世界中からフィンランドに、年間50万人以上の人がサンタクロースに会いに来る。1925年、フィンランドの新聞に、「サンタクロースがフィンランドに引っ越し」という記事が掲載されて以降、サンタの故郷という自負がこの国にある。
最北地域のラップランドのロバニエミには、サンタクロースが住む村があり、そこはちょうど北極線を越える場所だ。そこに行けば1年中、いつでもサンタクロースに会える。サンタクロース村の始まりは、第2次世界大戦で完全に破壊されたロバニエミを元米大統領夫人エレノア・ルーズベルトさんが50年に復興視察した時、北極線に行ってみたいという希望があり、その場所に小屋を建てたのが始まりだ。
サンタクロース村を9月末に訪問する機会があった。サンタクロースは「世界中を周ってギフトを届けている」と語るだけあって、世界の国々に通じており、世界から来る訪問者とスムーズなコミュニケーションを取っていた。会話の最後にはサンタクロースと記念撮影だ。
サンタクロースとの会話の順番を待って並んでいる1人の日本人と会った。ヘルシンキでの仕事が終わったので、帰国前にサンタクロースに会いに来たと聞き少々驚いた。壁には中国の習近平主席など世界の政治家たちがサンタクロースと一緒に撮った写真も掛けられており、サンタクロースの前では、すべての人が子供のようになるのかもしれない。(Y)



