
そろそろ秋の気配を感じる季節となった。虫の声もセミが少なくなり、夕方からは秋の虫、コオロギなどの声が聞こえてくる。日中はいまだに暑いことが多いが、朝夕は涼しくなっている。
季節の変化を一番感じさせるのは水温かもしれない。夏は蛇口をひねると、日中に熱せられた水道管や貯水槽から最初に温かい水が出てくる。日中にシャワーを浴びるときには快いが、最近は急に冷えた水で驚かされる。
水の季語は割合ある。春の「水温(ぬる)む」や夏の「水撒(ま)き」などで、秋と冬はやや少ない気がする。秋の「水澄む」や冬の「水涸(か)る」などの程度である。夏の季語「水喧嘩(げんか)」「水争」などから、江戸時代には水の取り合いが深刻だったこともうかがわれる。
ある旅系のユーチューブの動画を見ていると、ヨーロッパの国々の水事情が出ていた。国によって、水道水を飲んだり、ペットボトルの水を飲んだりしていた。水質の問題もあるだろうが、日本の水が軟水、ヨーロッパでは硬水という差異もあるかもしれない。
「水が合わない」という表現があるように、国によっては水の違いで体調を崩したりする。気流子も海外で水で体調が悪くなったことがある。
水はその国の土壌の性質を受け継ぐので、違った風土の水にあたるということは不思議ではない。最近、異常気象で世界各地で洪水になったり、水が涸れてしまったりする現象をニュースで聞くと、改めて水の重要性を考えさせられる。



