日本に留学経験のあるネパール人の友人とばったり会い、少しお茶でもということになり話をしていたのだが、途中から日本についての話題となり意外な事実を知った。ネパールが初めて留学生として送った国は日本で、8人が日本で学んだということであった。
後で調べてみると、「1902年に日本に行った8人の留学生は、高等教育を受けるために海外へ旅立った最初のネパール人であった」との記述を見つけ、ちょうど120年前の出来事に驚いてしまった。
そのような内容を知った後の今年5月、日本語学校に入学するため訪日したネパール人学生3人が、線路内で動けなくなった夫婦を助け、警察署長から感謝状を授与されたとのニュースを聞いた。
当のネパール人学生たちは、「感謝状をもらえるとは思っていなかったので、驚いている」と話す一方、「日本人を助けることができ誇りに思う」とも語っていた。最近は、留学だけでなく、特定技能ビザも加わり、現場の即戦力として他の外国人と共にネパール人の活躍の場が増えたと聞く。
その一方で外国人技能実習生に対しての不当な取り扱い等に関しての悲しい報道等もあり、このようなことがないように再発防止が願われる。
最初のネパール人外国留学から120年の時を経て、日本で働くネパール人が増えてきている。今や日本が学問においてネパールを助けるという側から、ネパールが日本を仕事で助ける時代になってきたと感じる。(T)



