コラム
【上昇気流】(2023年5月22日)
人工知能(AI)が世界の要人たちを走らせた――。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、対話型AI「チャットGPT」に代表される生成AIに関し、国際的ルール作りに向けた枠組み「広島AIプロセス」を創設して年末までに議論することが決まった、
【上昇気流】(2023年5月21日)
このところ雨模様の日が多い。気が早いようだが、梅雨入りの季節が近いのかもしれない。気象庁は、18日と発表された沖縄地方の梅雨入りが、昨年よりも14日遅いとしている。
【東風西風】人々が平等だったウィーンのサロン
「ウィーンのサロンの人気の秘密の一つは、そこで音楽に親しむ人びとの間に平等が徹底されていたことであった」。『「音楽の都」ウィーンの誕生』(岩波新書)で著者ジェラルド・グローマーさんが書いている。
【上昇気流】(2023年5月20日)
ドーン、ドーン。先週の土曜日早朝、運動会の開催を告げる打ち上げ花火が上がった。どんよりとした空模様だが、その響きは「決行」の思いが詰まっている。小さな地方都市の小学校の運動会である。
ビックリな日本車の値段 ネパールから
先日、日本で使っている車の自動車税の通知が届いたという知らせを受け、ふと思ったのだが、ネパールでは車が本当に高い。日本とネパールの経済格差を考えるとむしろ安くあるべきなのであるが、現実はその逆である。
【上昇気流】(2023年5月19日)
10月に予定されていた東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が怪しくなってきた。原子力規制委員会は定例会合で、テロ対策の不備で出された運転禁止命令について、再発防止策が不十分として解除しないことを決めた。
【上昇気流】(2023年5月18日)
「聖五月」という言葉がある。俳句の季語として使われているが、一昔前の歳時記には表記されていないものがあり、現代になって盛んに使われるようになったようだ。西欧で5月を「マリアの月」と呼んできたのが由来。
【上昇気流】(2023年5月17日)
ノンフィクションが低迷している。売れない、元気がない、いい作品が出ない。「ノンフィクション冬の時代」とノンフィクション作家自身が言う。この作家はテレビやラジオの仕事があるので何とかやっているが、「書く」だけの仕事は厳しい。
【政界一喝】米中の干渉に毅然とせよ 【コラム】
ここ数カ月、ラーム・エマニュエル・駐日米国大使によるLGBT法制化推進の度重なる内政干渉が目にあまる。加えて、最近になって今度は新任の呉江浩・駐日中国大使が、日本の安全保障政策上の核心的な呼び掛けである「台湾有事は日本有事」について、「荒唐無稽」と批判する内政干渉を行った。
還暦すぎの人生相談 韓国から
「人生の幸せをどこに見いだせばいいのか…」
先日、会食した還暦すぎの韓国人男性が唐突にこう漏らした。普段は仕事をバリバリこなしていた。悩み事があるようには全く見えず、泣き言も聞いたことがなかった。それが突然の人生相談を持ち掛けられたのだ。返答に窮してしまった筆者の顔を見ながら、男性は自らの半生を語り始めた。
広島の平和への祈り
G7サミットが5月19日から21日まで広島で開かれる。それに合わせて各国の首脳・代表団、マスコミ関係者が大勢押し寄せる。関係者のほか観光客も原爆ドーム(旧広島県物産陳列館)をはじめ原爆資料館、その他の平和公園の施設を慰霊に訪れ、鎮魂の祈りをささげることだろう。
【上昇気流】(2023年5月14日)
初夏の伝統的な行事に薪能がある。夜に室内ではなく、外で行われ、薪をたいた闇の中で演じられた。室内の舞台では、照明が舞台をくっきりと浮かび上がらせて、役者の姿や音もクリアな中で行われる。
【心をつむぐ】洞窟の囚人となるなかれ
古代ギリシャの哲学者プラトンは、『国家』の中で本当の真理「イデア」を説明するのに、洞窟の比喩を用いているが、現代に生きるわれわれもまさに洞窟の世界にいるといえる。
【上昇気流】(2023年5月13日)
ドイツの哲学者イマヌエル・カントには、墓碑にも刻まれている有名な言葉がある。「見れば見るほど美しく、考えれば考えるほど尊いものが二つある。それは星の輝く大空と、胸の内なる道徳律である」。西洋哲学史上、屈指の名著とされる『純粋理性批判』(1787年)にある。
米兵驚きの戦場用サウナ フィンランドから
首都ヘルシンキから北西に270キロの地点にあるニーニサロ村に、約2200人の部隊が集結し、1日から14日まで、「アロー23」と呼ばれる大規模な軍事演習が行われている。
【上昇気流】(2023年5月12日)
「CIS(独立国家共同体)各国首脳が集まったのは重要だ。(旧ソ連国民)全員が勝利に貢献した」――。ロシアのプーチン大統領はモスクワの「赤の広場」で催された対ドイツ戦争記念行事の演説の中でこう述べた。この言葉の持つ意味は結構複雑だ。
焚き火の祭り「ラグバオメル」イスラエルから
イスラエルでは5月8日の日没から9日にかけて、ユダヤ教の祭り「ラグバオメル」を祝った。ユダヤ教三大祭の一つである「過ぎ越しの祭り」の2日目から毎日、麦の束(オメル)を数えて、33日目がこの日に当たる。ラグとはヘブライ数字で33を表す。



