教育
地域一体での環境整備が大事
イマチャレコンベンション23春がオンライン配信で行われ、特別セッションとして「未来の部活事業から見えてきた産業連携の成果と課題」について経済産業省サービス政策課スポーツ産業室長の吉倉秀和室長による講演が行われた。以下はその要旨。
地域活性化と環境問題の解決策提示
深刻化する地方の人口減少や温暖化が進む環境問題などに対して北海道の高校生自らが知恵を出し合い、これら地元の課題解決に取り組む「探求チャレンジプロジェクト北海道」の発表会が4月15日、札幌市内で開かれた。「G7札幌気候・エネルギー・環境相会合」開催の記念イベント「環境広場ほっかいどう2023」に参加した高校生のグループはその成果を報告した。
子供・家族・学校の信頼構築を 「スクールソーシャルワークの視点で考える」
沖縄県の沖縄大学はこのほど、「子どもたちの抱える課題をスクールソーシャルワークの視点で考える」と題したシンポジウムをオンラインで配信した。社会福祉士の知念恵美子氏や、那覇市立寄宮中学校の松田孝校長(令和5年度小禄中学に転任)らが登壇し、子供を支援する上での課題や、学校現場での支援の取り組みなどについて講演した。
地域の宝ソメイヨシノの古木を守る
秋田県大館市の釈迦内(しゃかない)小学校の敷地などに立ち並ぶ約30本の桜の古木を守り継いでいこうと1月、児童と地域住民が、枝切りや施肥などに取り組み樹勢を回復させる共同プロジェクトをスタートさせた。地域の宝に対するこの取り組みは、ふるさと教育として効果が見込まれるほか、学校と地域のつながりを一層強めると期待されている。
教師と共に学ぶ人間としての生き方 「中学校の道徳教育に期待したいこと」
現役教師、教員を目指す学生、教育関係者向けに「次世代につなぐ道徳教育の新たな展開」をテーマに「道徳教育の未来」セミナー(東京学芸大学道徳教育研究会主催)がこのほど同大学の講義室およびWeb会議ツールZoomを使って開かれた。文部科学省初等中等教育局の飯塚秀彦教科調査官が「中学校の道徳教育に期待したいこと」と題して語った。
学校部活動の地域移行と未来テーマに「イマチャレコンベンション23春」開催
2023年度から本格的に開始する中学校の休日部活動の段階的地域移行を控え「いよいよ始まる部活動の地域移行私たちはどんな未来を目指すのか?」をテーマにしたイマチャレコンベンション23春がこのほど、オンライン配信で行われた。
童謡文化の広がりを推進力に 震災から12年 復興続ける福島県広野町
平成23年の東日本大震災の津波で犠牲者を出し、原発事故で一時は全町避難を強いられた福島県広野町は、童謡文化を復興・創生の推進力に位置付けている。平成6年から続く「ひろの童謡(うた)まつり」を土台に新年度、「広野町童謡の日」を制定して子供の情操を育む歌の魅力を伝えようとしている。こうした文化に軸足を置いた街おこしの取り組みが県内に広がっており、県内外から期待が寄せられている。
卒業生の研修成果の集大成 石川県立輪島漆芸技術研修所で作品展
金沢市の石川県政記念しいのき迎賓館で、石川県立輪島漆芸技術研修所(輪島市)の卒業生による作品展が開かれた。同研修所は重要無形文化財保持者(人間国宝)の技術伝承者を養成する施設で、各作品は研修成果の集大成でもある。会場の1階ギャラリーAには各卒業生の洗練された力作が並び、来館者を魅了した。
新しい芸術領域の創造へ溢れる個性 秋田公立美術大学が卒業・修了展
今年の春に秋田公立美術大学(霜鳥秋則学長、秋田市)と大学院を卒業・修了する学生たちの作品を集めた卒業・修了展がこのほど、秋田県立美術館や秋田市文化創造館など5会場で5日間にわたり開かれ、幅広い年代層が訪れた。
激化する教科書業界“闇の闘争” 子供や教師らの不信・不便を招く
出版業界の苦戦が続いている。少子化の影響で出版社の屋台骨を背負っている教科書の売り上げも、部数に陰りが見えており、当然のことながら業界の“激戦区”となっている。さまざまな軋轢(あつれき)が起き、不正が横行するのも当然といえる。
人として「より良く生きる」を育む 東京学芸大学で「道徳教育の未来」セミナー
現役教師、教員を目指す学生、教育関係者向けに「次世代につなぐ道徳教育の新たな展開」をテーマに「道徳教育の未来」セミナー(東京学芸大学道徳教育研究会主催)がこのほど同大学の講義室およびWeb会議ツールZoomを使って開かれた。文部科学省初等中等教育局の浅見哲也教科調査官が「小学校の道徳教育に期待したいこと」と題して語った。
一人ひとりに配慮した柔軟な学びを 宮城県仙台市「不登校特例校」が来月開校
宮城県仙台市では、不登校の子供に配慮したカリキュラムを編成できる「不登校特例校」が来月、初めて開校する。「不登校特例校」は、子供一人ひとりの実情に配慮して少人数指導や習熟度別の指導など柔軟なカリキュラムを編成できる。県内では去年4月、富谷市で開校したのに続き、今年4月に仙台市と白石市でも開校する。
【上昇気流】(2023年3月6日)
教員志望者は減少傾向にあり、人材確保が喫緊の課題。その対策に文部科学省は、小中学校などの教員免許を最短2年で取得できる短大向けの「2種免許」の教職課程を、4年制大学でも特例的に開設可能にすることを決めた。
蝶が結ぶ日台友好
台湾では小学校によって「特色課程」という学校独自のカリキュラムがある。台湾・澎湖(ほうこ)諸島の隘門小学校では日本から海を越えて島にやって来るチョウ「アサギマダラ」の調査を授業に取り入れている。授業を担当する許自由教諭は「チョウを通して子供たちに見識を広げてもらいたい」と語った。地元ではチョウを通じて日台友好につなげていきたいという声も出た。
「トキ舞ういしかわ」実現へ啓蒙活動
野生への復帰を進める国の特別天然記念物トキについて、石川県は小学校高学年向けの「トキ舞ういしかわアクションシート」を作成し、その生態や特徴、保護活動への取り組みなどを紹介し、啓蒙(けいもう)活動している。大人でも初めて触れる内容が豊富に組み込まれ、話題になっている。
アパレル廃棄問題解決で地域活性化
アパレル製品の年間国内供給量約29億点に対して、半数以上の約15億点が売れ残り廃棄されているといわれ、社会問題となっている。岩手県立水沢商業高校商業科に通う生徒らが、県南部の奥州市(人口11万人)の中心に当たる水沢駅前の商店街の空き店舗を借りて、捨てられる服を低価格で販売し、寂れた街の活性化とアパレルの廃棄問題を同時に解決しようと取り組んだ。後押しした企業がそれを元に新たな教育事業を展開し始めたり、店を引き継ぐ人が現れたりするなど、取り組みは実を結んでいる。
「梅毒から身を守れ」と言いつつ「ワンナイトラブ」非難できぬNHK
「性の多様性」のパラダイムに固執するNHKを象徴するような番組だった。「急増なぜ? 梅毒“過去最多”の衝撃 感染から身を守るには」と題して放送した「クローズアップ現代」(先月25日)。梅毒拡大の背景に、いわゆる「ワンナイトラブ」(一夜限りの愛)の横行があることを指摘しながらそれを非難できず、性規範の崩壊に警鐘を鳴らせなかったのだ。
「学びの深化」「学びの転換」導く教育を
東京都中野区にある学校法人宝仙学園小学校で進められている「タブレット端末」を使った授業の進展具合と今後の課題について、公開研究授業が行われた。その中で福岡県北九州市門司区にある敬愛小学校の龍達也校長が『ICTを活用した「学びの深化」「学びの転換」』と題して講演した。
100字の中に紡ぐ「心の教育」 「親子の架け橋一筆啓上『親子の手紙』」
小・中学生と保護者が、100字の短い手紙で互いの思いをつづる「親子の架け橋一筆啓上『親子の手紙』」が話題を呼んでいる。石川県教育委員会の「心の教育推進協議会」が続けている取り組み。今年度で四半世紀を迎えた。応募総数は2万7264点で、その中から優秀賞10組が選ばれて冊子になり、家族だけでなく、広く県民に読まれている。



