編集部

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(17) 敗退の予兆(下)「マレー沖」の英雄、陸攻隊壊滅す

真珠湾攻撃で多くの戦艦を失った米海軍も、年が明けた昭和17年初めには空母機動部隊を編成し対日反攻に動きだす。機動部隊はソロモン、マーシャル方面の日本軍島嶼(とうしょ)基地を相次いで強襲、2月20日には、ブラウン中将が指揮する第1任務部隊(空母レキシントン基幹)がニューブリテン島東方海域にまで進出し、ラバウルの空襲を企図した。ラバウルは1月23日に陸軍の南海支隊が占領し、日本軍が基地を設営したばかりであった。

【社説】梅毒1万人突破 政府に危機意識が足りない

梅毒患者が10月の時点で、初めて年間1万人を超えた。昨年の同時期と比べると、1・7倍と急増ペース。政府は「緊急事態」の認識を持ち、感染の恐れが高い性行動を取った人に検査を促すことや不特定多数との性行動に注意を呼び掛けるなど、拡大防止に力を入れるべきだ。

【東風西風】日本文化とハロウィーン

10月31日はハロウィーンだった。ゴミの散乱や路上での危険行為などが問題になることが多く、韓国では先月、痛ましい事故まで起きたが、その楽しみ方はどうあるべきなのか。

チューリップの球根 皇室に献上/富山県砺波市

富山県砺波市(となみし)では、毎年、皇室に県産チューリップの球根を献上している。今年も先月、6品種計4500個を、天皇皇后両陛下と上皇陛下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻はじめ宮家の方々への発送準備が整った。

秋の野草、さまざま 東京郊外の里山を散策

東京郊外の里山を散策していると、今の時期、よく目にする植物がある。コセンダングサ、タウコギ、メヒシバ、ミゾソバ、イヌタデなど。

フランス美術事情 抽象の巨匠スーラージュ 反射する黒を追求

芸術家には夭逝(ようせつ)した天才画家もいれば、生前、まったく作品が売れず、死後何年も経って世界で高額で取引されているゴッホのような画家もいる。だが、世界に功成り名を遂げ、102歳まで生きて郷里に美術館が建ち、ルーヴルで追悼式典が行われた画家はピエール・スーラージュ以外にいないかもしれない。

【上昇気流】(2022年11月5日)

人間は考える葦(あし)である――。17世紀の仏哲学者パスカルの言である。人は宇宙にあっては水辺に育つ葦のようにか弱い存在だが、考えることができる。「我々の尊厳のすべては考えることの中にある」(『パンセ』中公文庫)。

【社説】北ミサイル 危険な挑発で緊張高めるな

北朝鮮が平壌の順安付近から日本海に弾道ミサイル1発を発射した。大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性が高く、2段目を分離後、通常飛行に失敗したとみられる。極めて危険な挑発であり、断じて容認できない。日本は米韓両国と連携し、警戒を強化すべきだ。

到来したサフラン摘みの季節 インドから

インド北部のカシミールでサフランの収穫が始まっている。パンポーレのサフラン畑では、先月下旬から始まった年に1度のサフラン摘みが行われている。雪に閉ざされ、寒風吹きすさぶ極寒の季節に入る前までの1カ月間しか、花の摘み取りはできない。摘むのは花だが、使うのは紫色のめしべの先端部だけだ。それを日干しにして乾燥させる。

植民地化防いだ「空の神兵」「空の神兵」顕彰会会長 奥本 康大氏に聞く

大東亜戦争(太平洋戦争)緒戦、インドネシア・スマトラ島南部のパレンバンで旧日本軍の落下傘部隊がオランダ軍に大勝利を挙げた「パレンバン奇襲作戦」。巨大な石油基地と飛行場を制圧した部隊は、その奇跡的な戦果から「空の神兵」と呼ばれた。「空の神兵」顕彰会は同部隊を後世に語り継ぐため活動している。顕彰会の奥本康大会長に話を聞いた。

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