編集部

ボルソナロ氏、大統領交代式を欠席へ―ブラジル

ブラジルの保守派ボルソナロ大統領は30日、1月1日のブラジル大統領交代式を前に空軍機で米国に向けて出国した。米フロリダ州オーランドに1カ月ほど滞在する予定だという。交代式は欠席する。

ベネディクト16世死去 前ローマ教皇 13年生前退位  

ローマ・カトリック教会前教皇で名誉教皇のベネディクト16世が31日、死去した。95歳だった。バチカン教皇庁が発表した。

ウクライナ、欧州に試練の冬 EU、今年2・6兆円規模の支援

ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始して10カ月以上が経(た)った。当初、電光石火の攻撃で首都キーウを占領しようとしたロシア軍は、ウクライナ軍の激しい抵抗に遭い、戦闘はドンバス地方東部の盆地とその南部農業地帯に移った。

長期化するロシアの軍事侵攻 火が付くウクライナ魂 露正教会にも批判高まる  

ロシアのプーチン大統領が昨年2月24日、ウクライナに軍を侵攻させて以来、ロシアとウクライナ両国だけではなく、欧州を含む世界の政治、安保、軍事、経済に大きな影響を与えている。軍事大国ロシアの攻撃に対してウクライナ軍の士気の高さは世界を驚かせた。一方、プーチン大統領の指導力に疑問が呈され、プーチン氏の精神的支えのロシア正教最高指導者キリル1世への辞任要求の声が世界の正教会から聞かれだしている。

【社説】主張 年頭にあたって

令和5年が明けた。コロナ禍も4年目に入るが、観光地で人手不足になるほど規制も緩和されてきた。とはいえまだ新型ウイルスにより予断を許さない状況は続いており、いわば日常化した中でのコロナ共存である。日常化といえば、ロシアのウクライナ侵攻を契機に日本を取り巻く東アジアの緊張も一段と高まり、まさに「激動の年」も恒例化した感がある。こうした状況を前提に日常的な対応を迫られる時代に入ったといえよう。

【上昇気流】(2023年1月1日)

「元日や一系の天子不二の山」(内藤鳴雪)。明けましておめでとうございます。今年の干支(えと)は癸卯(みずのとう)。ウサギ年で、多産な性質から子孫繁栄、跳ねて動くことから運勢的には跳躍・飛躍の年に当たる。

【社説】22年の日本 保守の後退と民主主義の危機

ロシアのウクライナ侵攻に始まった2022年は、国内的にも多難な年として歴史に刻まれることになるだろう。

芭蕉の先人 仙台の俳人・大淀三千風 全国行脚、俳諧の開発に努める

松尾芭蕉の奥羽行脚(あんぎゃ)に、漂泊の先輩である仙台の俳人大淀(おおよど)三千風(みちかぜ)の影響を逸することはできない。元禄2(1689)年、芭蕉が『おくのほそ道』で宮城県仙台市を訪れた目的の一つに三千風と会う、というのがあった。

戦争体験や昭和史と重ねる 出版相次ぐ小津安二郎本

来年没後60年、生誕120年を迎える映画監督・小津安二郎。黒澤明、溝口健二と並び日本映画の三大巨匠と言われるが、その中でも近年の国際的評価は最も高い。海外の研究者を含め、小津に関する研究書は既に多数出ているが、その後も毎年のように関連本が出版されている。

【上昇気流】(2022年12月31日)

平原に夕べの鐘が鳴り響いてくると、農民夫婦は手を休め静かに祈る――。フランスの画家ミレーが油彩画「晩鐘」に描いた構図である。

注目記事