編集部

【上昇気流】(2023年3月10日)

近所の公園のモクレンの樹が白い花を一斉に咲かせた。今年もこの時期がやってきたと思う。12年前、三陸地方が巨大津波に襲われた東北地方で生死の戦いが続いていた時もモクレンの花の盛りだったが、被災地のことを思うと花を見ても心が和まなかった。

多発するスキミング被害にご用心 米国から

クレジットカード大国である米国で、カードから情報を盗み取るスキミング被害が急増している。データ分析会社によると、米国では昨年、被害に遭ったカードは一昨年の5倍の16万1000件以上だった。その総額は、年間1億㌦以上にもなるという。

【社説】H3打ち上げ失敗 何より原因の徹底究明を急げ

不安の第1段ロケット打ち上げをクリアし安堵(あんど)もまさかの暗転――。関係者のみならず、打ち上げを見守ったファン全ての共通した思いであろう。

【上昇気流】(2023年3月9日)

「野は枯れて遊水囲む無辺かな」。埼玉県在住の俳人、松永浮堂さんが地元の渡良瀬遊水地の広大さを詠んだ句だ。収めた句集も『遊水』。ここは茨城、栃木、群馬、埼玉の4県にまたがる湿地帯だ。

【社説】徴用工問題解決策 日韓関係悪化抜け出す好機だ

日韓関係最大の懸案だった元朝鮮半島出身労働者(元徴用工)を巡る韓国大法院(最高裁に相当)判決に伴う賠償問題で、韓国政府が解決策を発表した。被告の日本企業に代わり韓国政府傘下の財団が肩代わりするのが骨子で、日本政府もこれを歓迎している。

沖縄と言えば「はいさい」や「めんそーれ」など、独特な方言が有名だ。これらは「ウチナーグチ」と呼ばれ、移住者が越えなければならない壁の一つだ。中でも、沖縄の地名が難解過ぎて読めないことがあるが、沖縄で暮らしていく上で絶対に避けては通れない。

ウクライナ戦争1年 那覇でシンポ

ロシアのウクライナ侵略から1年が過ぎ、厳しさを増す国際環境の中で日本が取るべき新国家安全保障戦略について考えるシンポジウム(笹川平和財団、平和・安全保障研究所共催)が4日、那覇市内のホテルで開かれた。出席者らは、沖縄から安保を発信することや南西諸島防衛の重要性などについて発言があった。

【上昇気流】(2023年3月8日)

有名人のスキャンダルがしばしば報道される。が、その直後に大きな社会的事件が起きれば、スキャンダルは遠景に退く。当事者だった有名人にとってはラッキーだ。

韓国の地図には北朝鮮が入る? 韓国から

先日、知人たちと会食した時に韓国の地図が話題になった。ある中年女性が言うには「昔、小学校で先生から『わが国を略図で描くと33と描けばいいんだ』って習った」そうだ。「33」とは何のことか聞くと、朝鮮半島の黄海沿岸を北から南まで線でなぞらえると「3」の形になり、反対側の日本海沿岸を北から南まで同じく線でなぞらえても「3」の形になる、だから「33」だと言う。少し大ざっぱだが、言われてみるとその通りだ。

【社説】諫早訴訟決着 混乱招いた国の責任は重い

国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決の無力化を国が求めた訴訟で、最高裁第3小法廷が漁業者側の上告を退ける決定をした。確定判決の効力は失われたとした二審福岡高裁判決が確定した。

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