編集部

【東風西風】バルトークと採集した民俗音楽

音楽家の知人から、ハンガリーの作曲家、ベーラ・バルトーク(1881~1945年)について教えてもらったことがある。幼少期からピアノや作曲で才能を発揮し、祖国の民俗音楽を調査し、新しい音楽世界を創り上げた人物。

秋田県内最大級の町家「旧松倉家住宅」 修復整備し新たな交流の場に

新たな賑(にぎ)わいの場として、明治時代の完成された町家(まちや)としては秋田県内最大級の「旧松倉家住宅」(県指定有形文化財)が3月下旬、文化交流施設として生まれ変わり、さまざまなイベントが開かれている。

対象の本質に迫る眼光 『土門拳の古寺巡礼』/東京都写真美術館

戦後日本を代表する写真家土門拳は、『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』など社会派の写真集を世に送り出す一方で、日本文化の本質に迫る『古寺巡礼』をライフワークとした。今年はその『古寺巡礼』全5巻の第1巻が刊行されて60年。これを記念して展覧会「土門拳の古寺巡礼」が東京都写真美術館で開かれている(5月14日まで)。

「長谷川等伯展~水墨の美技と、一門の俊英と~」

能登七尾出身で桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯(1539~1610年)を顕彰する「長谷川等伯展~水墨の美技と、一門の俊英と~」が、今月29日から石川県七尾市の七尾美術館で開催される。

【上昇気流】(2023年4月15日)

黄砂に初めて遭遇したのは、40年ほど前の北京でのことだ。外国人用の宿舎だった北京友誼賓館で朝、目覚めると、枕元がざらざらする。不思議に思って窓辺に立つと、小さな砂粒がガラス窓に張り付いており、遠景は黄色く霞んでいた。

デジタル社会の陥穽 求められる「情報的健康」 メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄氏に聞く

政府は2021年9月、デジタル社会実現の司令塔としてデジタル庁を発足させた。デジタルの活用により一人ひとりのニーズに合ったサービスを提供することで、多様な幸せを実現する社会を目指すと説いているが、その一方でデジタル社会の弊害も指摘されている。デジタル化の進展による情報過多・偏重社会の到来は人間個々人の人生、社会生活の営みにどのような弊害を引き起こすのか、また、その処方箋についてメンタルヘルスカウンセラーの根本和雄氏に聞いた。

解散と「被害」救済は別問題 【宗教と政治】旧統一教会と信仰の自由 元武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授 杉原誠四郎

文部科学省は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対し昨年11月22日から5回の「報告徴収・質問権」を行使している。宗教法人法は同権行使について、「信教の自由を妨げることがないように特に留意しなければならない」「犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない」とくぎを刺しているが、解散命令を裁判所に請求するための「証拠固め」(東京新聞)に使われているのが実情だ。月刊誌『Hanada』5月号に「『統一教会』に信教の自由はないのか」と題する論考を寄せた元武蔵野女子大学(現武蔵野大学)教授の杉原誠四郎氏に旧統一教会と信仰の自由を巡る問題について聞いた。

【社説】仏の対中外交 取り込まれることを懸念

フランスのマクロン大統領が中国を訪問し、台湾問題で中国寄りの発言をしたことが波紋を呼んでいる。民主主義陣営が対中包囲網を形成する中、その連携にくさびを打ち込もうとする中国に取り込まれることが懸念される。

ロシアで強まる恐怖政治 SNS投稿で逮捕者が続出 経済は悪化、ルーブル急落

ウクライナ侵攻が膠着(こうちゃく)状態となる一方、石油や天然ガスの輸出が減少し経済面でも苦境に陥ったロシアで、戦争反対派の摘発が相次いでいる。プーチン大統領は治安機関代表らとの会議で「情報提供者は体制の基礎である」と述べたといい、恐怖政治が強まりつつある。

【上昇気流】(2023年4月14日)

中国大陸から飛来した黄砂が、東京でも2年ぶりに観測された。洗濯物に付着するのも困るが、環境省は鼻水などのアレルギー症状、気管支ぜんそくや肺炎など呼吸器疾患との関連を挙げ、特に子供と高齢者への影響が大きいと注意を促している。

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