編集部

【社説】スーダン退避 自衛隊の課題も浮き彫りに

軍事衝突が続くアフリカ北東部スーダンから、邦人や外国籍の家族計58人が自衛隊機を使うなどして国外に出た。首都ハルツームの退避希望者は全員出国を果たした。戦闘に巻き込まれることなく、無事に退避できたことは何よりである。

【上昇気流】(2023年4月27日)

韓国を旅行すると印象に残る風景がある。バスから見える風景だが、一つはどこへでも行くことができる高速道路。そしてもう一つが至る所で林立する高層マンション群だ。

日本の民主主義が危ない  模倣犯出現 【岸田首相暗殺未遂―有識者の視点】

岸田文雄首相が衆院補欠選挙の応援のために訪れた和歌山県の漁港で、手製の金属パイプ爆弾を投げ付けられる事件があった。容疑者は首相のわずか1㍍後方に金属パイプ爆弾を投擲(とうてき)しており、爆発までやや間があったことから首相や聴衆は逃げることができたが、爆発物は60㍍離れたコンテナに穴を開ける威力で、首相暗殺未遂事件と捉えるべきだろう。

【社説】中国「海外警察」 容認できぬ主権、人権侵害

米連邦捜査局(FBI)は、ニューヨークに中国の「警察拠点」を違法に設立し、運営に関与したとして61歳と59歳の男2人を逮捕した。外国に警察の出先機関を秘密裏に設け、反体制派の監視や脅迫のために利用することは、明白な主権侵害だ。中国の身勝手な振る舞いは容認できない。

【上昇気流】(2023年4月26日)

ニューヨークの超高層ビル、エンパイアステートビルの展望台からマンハッタン地区を一望すると、各ストリートが作る矩形(くけい)の中に大小のビルが無数に建ち並び、しかもまとまった街の一つの機能と秩序が感じられる。それは電子回路に素子を埋め込み一定の機能を生み出すコンピューターの仕組みと同じだ。

「やっぱり働きたくない」のか  フランスから

3月末、フランス政府は年金受給開始年齢を62歳から64歳に引き上げる改革法を強引に成立させた。日本から見れば、法定退職年齢引き上げは少子高齢化で避けられないと思うが、抵抗を続けるフランス人も多い。

増加するバチカン報道  聖職者の性的虐待が契機に 教会の隠蔽体質に変化か

バチカン発のニュースは公文や声明文がほとんどで一般の読者の関心を引く記事は少なかったが、ここにきて積極的に報道するメディアが増えてきた。直接の契機は聖職者の未成年者への性的虐待事件だ。「バチカン・ニュース」(独語版)が聖職者の不祥事を隠蔽(いんぺい)せずに報じ始めたからだ。最近ではドイツのカトリック教会フライブルク大司教区の聖職者の虐待調査結果を大きく報道して注目された。

野党、足並みそろわず自滅 衆参補選 立憲民主は3戦全敗

立憲民主党は23日投開票の衆参5補欠選挙で衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区に公認候補を擁立したが、全敗だった。参院大分、千葉5区は勝算のある選挙だっただけに痛い。立民は一昨年の衆院選と昨年の参院選ともに議席を減らしており、党の退潮傾向がより鮮明となった。

【社説】衆参5補選 政権への信任だが課題も

衆院4、参院1の計五つの補欠選挙が投開票され、自民党の4勝1敗という結果になった。岸田政権への「中間評価」としては一定の評価を得、信任されたと言っていい。ただ、衆院山口4区以外は接戦を制しての辛勝で、敗北した衆院和歌山1区では日本維新の会の伸長という課題が明確になった。

タダより高いものはない

4月から0~2歳の保育料を無償化する自治体が増えている。東京都が今年初めに0~2歳の第2子保育料無償化を決定したことが、良くも悪くも他の自治体を刺激している。

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