上田 勇実
昭和40年(1965年)静岡県生まれ。学習院大学法学部卒。統一日報社勤務などを経て入社。2005年1月から約10年間、ソウル特派員を務め、現在、編集委員。
朝鮮半島
福島原発処理水放出 韓国左派、反対の動き急 「犯罪行為」「低度の核テロ」
東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出が早ければ今夏にも始まるとの観測が広がる中、これに反対する韓国左派の動きが急だ。尹錫悦政権発足を機に加速する日韓関係改善に悪影響を及ぼしかねず、日本政府も神経を尖(とが)らせている。
インタビュー
【インタビューfocus】首相訪韓はムード転換の好機 太永浩・韓国与党「国民の力」最高委員
岸田文雄首相が7日から現職総理としては約5年ぶりに韓国を訪問する。3月の尹錫悦大統領訪日に呼応した「シャトル外交」で、日韓関係改善の動きが加速する可能性も出てきた。韓国与党「国民の力」の最高委員で、韓日議連にも所属する北朝鮮外交官出身の太永浩議員に、日韓関係や両国が直面する北朝鮮の武力挑発などについて聞いた。
朝鮮半島
戦術核再配備“お預け” 韓国 「拡大抑止」強化で米が説得?
先週ワシントンで行われたバイデン米大統領と尹錫悦・韓国大統領の首脳会談では、最大の焦点となった北朝鮮の核脅威に対する抑止策で、韓国側で徐々に要望が高まる戦術核再配備の確約はなかった。韓国に再び親北政権が誕生することを米国側が不安視していることも背景にあるようだ。
朝鮮半島
韓国入試「反日」露骨 必須科目「韓国史」で偏向出題 左翼史観の学会が主導
韓国で毎年実施される大学共通の入試「大学修学能力試験(修能)」で、必須科目「韓国史」の出題分野が1910年から45年までの日本統治期とその直前の時期に偏っているとの指摘が上がっている。背景には左翼史観に凝り固まる歴史学会が入試や教科書執筆を主導してきた構造的問題がある。若者の反日意識拡大につながる恐れもありそうだ。
朝鮮半島
北朝鮮最高幹部、核魚雷「佐世保も標的」 在中幹部に新型兵器巡り言及 攻撃用ドローン開発にも意欲
北朝鮮の弾道ミサイル開発に深く関与してきた最高幹部の李炳鉄・朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長が、先月から今月にかけて公開された新型兵器の核魚雷「核無人水中攻撃艇」について、海上自衛隊が駐屯する佐世保港も標的にしていると複数の幹部に述べていたことが分かった。中朝関係筋が24日本紙に明らかにした。北朝鮮の核水中攻撃艇の具体的な攻撃目標が判明するのはこれが初めて。
朝鮮半島
“スパイ政党”また議席獲得-韓国国会補選 摘発の北工作組織と密接
数々の北朝鮮追従路線で物議を醸してきた韓国の親北政党「進歩党」が先日行われた国会議員の補欠選挙で勝利し、失っていた議席を復活させた。今年に入って韓国を震撼(しんかん)させた各種スパイ事件で摘発された容疑者の大半が同党やその前身、統合進歩党の関係者であっただけに、今回“スパイ政党”とも言うべき同党の候補者が当選し、「ゆゆしき事態だ」(韓国メディア)とする警戒の声が上がっている。
朝鮮半島
正恩氏批判し人体実験場へ 韓国、北人権報告書を初公開
韓国政府はこのほど北朝鮮の人権侵害事例をまとめた報告書を初めて公開した。目を引くのは公開処刑や人体実験など生命権が踏みにじられるケースが依然として続いていること。全土が巨大な収容所とも言える劣悪な実態は、改めて国際社会から指弾を受けそうだ。
朝鮮半島
尹氏の「親日」姿勢はなぜ 日韓首脳会談 北挑発などで安保連携急ぐ
先週行われた日韓首脳会談を巡り、韓国では尹錫悦大統領が日本に低姿勢だったとする「親日」批判が巻き起こった。尹氏は帰国後に待ち受ける「親日」バッシングを重々承知の上だったはず。政治的リスクを犯しながら訪日し、首脳会談に臨んだのはなぜだったのだろうか。
朝鮮半島
「餓死続出」で民心離れ危惧か 北朝鮮・金正恩氏
北朝鮮で一部地域に餓死者が続出しているとの見方が浮上する中、金正恩総書記は異例にも農業問題を中心議題にわずか2カ月ぶりとなる朝鮮労働党中央委員会総会を開催した。民心離れを恐れ、農産物増産へ陣頭指揮を執る自らの姿をアピールする狙いもあったようだが、根本的解決が見通せない状況は続きそうだ。
朝鮮半島
物議醸す「習近平資料室」韓国ソウル大学 個人崇拝?7年以上放置
韓国の最高学府、国立ソウル大学の中央図書館内に中国の習近平国家主席の訪問と図書寄贈を記念して設置された「習近平寄贈図書資料室」が現在もそのまま運営されていることに改めて批判が上がっている。歴代大統領の名前を冠する資料室でも賛否が割れる韓国で、生存中の中国共産党トップを崇めるような施設が事実上放置されてきたことになる。



