豊田 剛

沖縄の心、次世代へ 第7回 世界のウチナーンチュ大会

世界各地のウチナーンチュ(沖縄県出身者)とその家族らが一堂に会する「世界のウチナーンチュ大会」が10月30日から11月3日にかけて県や民間団体でつくる実行委員会の主催で開催された。期間中は各地で関連イベントが催され、県内はお祭りムードに包まれた。海外からは2000人以上が来県し、親族との再会や自身のルーツである故郷の伝統文化を楽しんだ。

那覇市長に保守系の知念覚氏

沖縄の「選挙イヤー」を締めくくる那覇市長選は、自公勢力が推す知念覚氏が当選した。今年行われた七つの市長選で「オール沖縄」勢力が敗北。2014年の知事選で一部の保守勢力や経済界を巻き込んだ「オール沖縄」は単なる革新共闘でしかなくなっている。

城間市長、知念氏を支援 那覇市長選告示、23日投開票

任期満了に伴う那覇市長選挙(16日告示)が23日に投開票される。無所属新人で玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力の前県議の翁長雄治(たけはる)氏(35)=立民、共産、れいわ、社民、沖縄社会大衆推薦=と、同じく無所属新人で政権与党が推す前那覇市副市長の知念覚氏(59)=自民、公明推薦=の一騎打ちとなる。今期で退任する城間幹子市長が知念氏の支持を表明し、選挙戦に少なからず影響を及ぼすとみられている。

辺野古移設反対、国連に訴えも 2期目に入った玉城知事

沖縄県の玉城デニー知事は9月30日、2期目の任期がスタートした。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設反対が一丁目一番地の公約としているが、辺野古の埋め立ては着々と進んでおり、「公約違反」の批判は避けられない。そこで、2期目には、国連などの国際社会に訴える作戦に出るが、さっそく一部県民から反感を買っている。

現職のパワハラ問題が影響か 豊見城市長選 来月9日投開票

沖縄本島南部で那覇市のベッドタウンとして成長著しい豊見城市の市長選が10月9日に投開票される。現職で再選を目指し、玉城デニー知事を支持するオール沖縄系の山川仁氏(47)によるパワーハラスメントが明らかになっており、選挙戦に大きな影響を与えそうだ。

沖縄県知事に玉城氏、宜野湾市長は保守系が再選

選挙イヤーの沖縄で、天王山となる県知事選挙が11日に投開票され、「オール沖縄」勢力から支援を受けた玉城デニー氏=立憲民主、共産、れいわ、社民、地域政党・沖縄社会大衆党推薦=が再選を果たした。米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市は保守系現職が大差をつけて再選し、辺野古移設を容認する民意を示した形になった。

沖縄 オール沖縄に陰り、自民総力戦 【連載】’22参院選 注目区を行く(2)

「共産党は沖縄選挙区を最重要選挙区と位置付けている。『オール沖縄』の皆さんと勝利を目指す」公示日の22日夕、県庁前で開かれた「オール沖縄」が推す無所属、伊波洋一の「出発式」。中央政党から唯一出席した共産党書記局長の小池晃は、反基地や反自衛隊のスローガンが書かれたプラカードを掲げた支持者らにこう訴えた。全国に先駆けて梅雨明けした沖縄は炎天下で、支援者は黄色の鉢巻きを身に着け、直射日光を避けるように日陰に集まっていた。

地理的優位性生かし新時代へ

沖縄が祖国日本に復帰して50年という喜ばしい節目を迎えた。だが、玉城デニー沖縄県知事の行動が祝賀ムードに水を差している。復帰50年に際し、政府に対して意見を申し立てる「建議書」を作成し、首相官邸を訪ねて岸田文雄首相に手渡したからだ。

沖縄から改憲議論盛り上げよ 元自民党沖縄県連会長 西田健次郎氏

1963年、米国民政府(USCAR)が運営する琉球大学に入学した。私と同世代は27年にわたる異民族の軍事占領に喘(あえ)いでいた。

助け合い精神の継承を 琉球大学名誉教授・平良一彦氏

高校卒業後、長崎大学で学び、復帰の時は同大学に在籍していた。本土の大学に行ったのは、日本人として自由に日の丸を振りたいという思いがあり、早く本土に復帰したいという思いを強く持っていたからだ。

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