森田 清策
記者の視点
【記者の視点】「同性婚」巡る憲法論争 護憲派に改憲の扉開ける矛盾
「私はいつ愛する人と結婚ができるのでしょうか」ゲイであることを公言している石川大我参院議員(立憲民主党)は参議院予算委員会(6日)で、こう語って岸田文雄首相に同性婚の制度化をいつ実現させるのかと迫った。
インタビュー
【持論時論】元気になる手伝いしたい 海外医療ボランティア―内科医 小出 浩久氏に聞く
東京都内の病院に勤める内科医の小出浩久さんは2009年から、カンボジアなど海外で医療ボランティアを続けている。コロナ禍の間は中断していたが、弱まり始めた昨年は2度現地を訪れた。小出さんに、同国の医療状況や海外医療奉仕を続ける意義などについて聞いた。
LGBT
LGBT理解増進法 保守派の反対意見は復古主義に過ぎないと「報道1930」
埼玉県富士見市議会議員、加賀ななえが先月末に投稿した3分ほどの動画が波紋を広げている。同県では昨年6月、「性の在り方が男女という二つの枠組みではなく連続的かつ多様」と謳(うた)った、いわゆるLGBT理解増進条例が成立した。
LGBT
「梅毒から身を守れ」と言いつつ「ワンナイトラブ」非難できぬNHK
「性の多様性」のパラダイムに固執するNHKを象徴するような番組だった。「急増なぜ? 梅毒“過去最多”の衝撃 感染から身を守るには」と題して放送した「クローズアップ現代」(先月25日)。梅毒拡大の背景に、いわゆる「ワンナイトラブ」(一夜限りの愛)の横行があることを指摘しながらそれを非難できず、性規範の崩壊に警鐘を鳴らせなかったのだ。
メディアウォッチ
山上被告「厳罰」か「情状」かで裁判員を惑わすワイドショーの“罪”
安倍晋三・元首相銃撃事件で、山上徹也被告(42)が今月13日、殺人と銃刀法違反で起訴された。被告として「罪と罰」が法廷で問われることになり、事件は大きな節目を迎えている。
記者の視点
【記者の視点】「信仰継承」か「虐待」か 社会の宗教寛容度映す指標
電気や自動車など現代技術を拒み、今も馬車で移動し農業を営んで生活する「アーミッシュ」と呼ばれるキリスト教一派のコミュニティーが米国にある。筆者がその特異な生活スタイルに関心を持ったのは、ハリソン・フォード主演の映画『刑事ジョン・ブック目撃者』(1985年日本公開)を見たのがきっかけだった。そのコミュニティーが舞台になっていたのだ。
メディアウォッチ
ワイドショーでさえあまたの課題指摘する“宗教2世虐待”Q&A
明治生まれの祖母は常々「オレは尋常小学校しか出ていない」と、自慢げに語っていた。その祖母が東大安田講堂事件(1969年)のニュース映像を見ながら、「人間は勉強するとバカになる」と、子供の筆者に語ったことを今も鮮明に覚えている。
メディアウォッチ
旧統一教会問題 大衆社会の危うさ 魔女狩りはどこへ向かうのか
ヒトラーは、議会制民主主義の中で、選挙で合法的に選ばれた首相だったことはよく知られている。民主主義は大衆社会を基盤としているが、1906年、ドイツで生まれた政治哲学者で、『全体主義の起源』の著者ハンナ・アーレントは大衆社会で全体主義が生み出されると警告した。それは一昔前の話とばかり言い切れない。
メディアウォッチ
旧統一教会信者の自民県議に「踏み絵」迫る実態暴露した田﨑史郎氏
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題一色となった臨時国会では、図らずも日本の政治家の宗教についての無知と反宗教性があからさまになった。その象徴は、自民党総裁としての岸田文雄首相の、教団との“決別宣言”(8月末)だった。



