増 記代司

「核の恫喝」のロシアと核論議の封印を叫ぶ朝日は今も「相思相愛」か

ロシアのウクライナ軍事侵攻でプーチン大統領は核部隊に「特別態勢」への移行を命じ、自由諸国に「核の脅威」を突き付けた。核攻撃をどう思いとどまらせるか、これは人類の死活問題だ。それだけに今ほど「核抑止力」の在り方が問われる時はない。

「非武装・中立化」を唱え続ける朝日はプーチン露大統領とうり二つ

ウクライナに軍事侵攻したプーチン露大統領の狙いは明白だ。侵攻直前の演説や和平会談で一貫して主張しているのはウクライナの「非武装」と「中立化」だ。ロシアの支配下に入れという意味だ。

「憲法とリベラル紙の欺瞞」を浮き彫りにさせた露のウクライナ侵攻

ロシアのウクライナ軍事侵攻は、「平和憲法」と称される現行憲法の幻想を見せつけた。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」(前文)、「平和主義」(9条)を唱えても、野蛮な国家指導者の心次第で「平和」はいとも簡単に打ち破られる。国民はそのことを実感させられた。

あさま山荘事件50年、「前衛党の組織論」を問題にせぬ甘い各紙論評

 共産主義集団が革命資金を得るために銀行を襲い、武装闘争に挫折するとアジトに立てこもって同志をリンチ査問し、死に至らしめる―。

エネルギー安全保障の重要性に触れず紋切り型の反原発論に終始する朝日

 ロシア軍がいつウクライナに侵攻しても不思議ではない。そんなきな臭いニュースが連日、伝えられる。2014年にウクライナ領土のクリミア半島が奪われた際には、東部地域で市民を含む約1万4000人が犠牲になった。首都キエフに侵攻すれば、どれほどの血が流されるだろうか。

福島を苦しめる反原発派元首相「5人組」の「風評犯罪」に加担する朝毎

 それにしても呆れた「5人組」である。菅直人、小泉純一郎、鳩山由紀夫、村山富市、細川護熙の5人の首相経験者が欧州連合(EU)の原発容認に反対する書簡を宛てた。

名護市長に「黙認、沈黙」とウソのレッテルを貼り反辺野古を煽る朝毎

黙認、沈黙、語らず。こんな活字が新聞紙面を飾っていた。去る1月23日に投開票が行われた沖縄県名護市の市長選挙は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の辺野古移設を進める与党推薦の現職、渡具知武豊氏が圧勝した。それを伝えるリベラル紙だ。

原子力に対する潮目の変化にも知らぬ顔の半兵衛の反原発派メディア

 「原子力」に対する潮目が今年に入って変わった。2011年の東京電力福島第1原子力発電所事故後、メディアでは朝日が主導する反原発派が席巻し、太陽光や風力などの再生エネルギーに焦点を当て、原発を過去の遺物扱いしてきた。ところがどっこい、この風潮を翻すニュースが1月、相次いだ。

リベラル紙が固執する女性・女系推進論は「もうひとつの天皇廃止論」

 毎日の伊藤智永氏(編集委員兼論説委員)が奇怪なことを言っている、「女性・女系天皇を認める国策は16年前、すでに決まっている」と。8日付オピニオン面の「時の在りか」と題する氏の看板コラムにそうある。そんな国策あったっけ? と首を傾(かし)げた。

情報戦の一端を生々しく伝えるも日本に矛先向ける残念な毎日の連載

 2022年の日本を取り巻く内外の10大リスクのトップは「『終身独裁』習近平が台湾侵攻」、2番目は「中国不動産バブル崩壊で世界不況」。年末の経済雑誌にそうあると、元日付の本欄で教えられた。共産中国が今年の最大のリスクというわけだ。

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