綾村 悟

待ち構える厳しい現実 ブラジル次期政権 大統領選による国民分断続く

歴史に残る激戦となった先月30日のブラジル大統領選決選投票では、左派のカリスマ、ルラ元大統領(77)が、「南米のトランプ」こと保守派の現職ボルソナロ大統領(67)を僅差で下し、12年ぶりの返り咲きを決めた。アマゾン熱帯雨林の保護を公約として国際社会の注目を集めるルラ氏だが、国内では社会保障費増大への懸念や、大統領選挙結果に不満を抱く保守派によるデモが続くなど課題も少なくない。

選管改革案に抗議、大規模デモ―メキシコ

メキシコで13日、左派のロペスオブラドール大統領が進めようとしている選挙管理委員会(INE)の改革に抗議する大規模なデモ行進が、首都メキシコシティをはじめとする主要各都市で行われた。主催者発表による参加者数は20万人(メキシコシティ)。

10月熱帯雨林消失が過去最大―ブラジル

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11日、10月のアマゾン熱帯雨林消失量が、2015年に現行の記録方式を開始して以来、過去最高を記録したと発表した。報告書によると、10月の1カ月間で、904平方㌔の森林が消失した。東京23区の総面積(622平方㌔)をはるかに超える森林を失ったことになる。

ボルソナロ氏擁立へ 26年大統領選でブラジルの自由党

保守派・自由党(PL)党首のバルデマール・コスタ・ネト党首は8日、2026年の次期大統領選挙で、現職のジャイル・ボルソナロ(67)大統領を擁立する意向を明らかにした。

BQ.1感染拡大に警戒―ブラジル

ブラジルのリオデジャネイロ市で5日、オミクロン株派生型「BQ.1」への感染が初めて確認された。7日には、国内最大都市のサンパウロ市でも感染者が確認され、医療関係者は「新たな感染拡大につながる可能性がある」と警戒を呼び掛けている。

ブラジル 政権移行手続き開始へ 大統領が次期副大統領と面会

大統領選挙を終えた南米ブラジルで3日、来年1月1日の政権移行に向けた手続きが開始された。

選挙結果に抗議デモ 大統領、道路封鎖解除呼び掛け―ブラジル

南米ブラジルで2日、大統領選挙の結果に不満を抱く保守派ボルソナロ大統領の支持者らが各地で抗議デモを繰り広げた。30日に実施された大統領選挙では、左派ルラ元大統領が僅差でボルソナロ氏に勝利していた。

ボルソナロ氏が政権移行容認

南米ブラジルの保守・ボルソナロ大統領は1日午後、首都ブラジリアの大統領府において、30日の大統領選挙決選投票の結果に関する声明を読み上げた。敗北を認める発言はなかったが、憲法を重視する姿勢を強調し、政権移行を容認する意向を表明した。

ボルソナロ氏、敗北を認めず―ブラジル

10月30日に行われたブラジル大統領選挙では、左派のルラ元大統領が僅差で当選を確定させた。バイデン米大統領を含む多くの首脳らが、ルラ氏に祝辞を送っているが、保守派の現職で再選を狙っていたボルソナロ大統領は、まだ敗北宣言を出しておらず、ブラジル国内に混乱が広がっている。

最後の公開討論で非難合戦―ブラジル大統領選挙

【サンパウロ綾村悟】ブラジルのリオデジャネイロで28日、30日に実施される大統領選決選投票を前に、保守ボルソナロ大統領(67)と左派ルラ元大統領(77)による最後の公開討論が行われた。

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