安倍 雅信

宗教と表現の自由の衝突 フランス 存在感増すイスラム

フランスで中学校教師がイスラム過激主義に傾倒する若者に殺害された事件から2年がたつ。預言者ムハンマドの風刺画を授業中に見せたとして殺害された教師は表現の自由を守ったとして英雄視されている。一方、国内のイスラム教徒の存在感は増すばかりで、フランス人のアイデンティティーを揺るがしている。

W杯パブリックビューイング  仏各都市が次々中止へ

中東カタールで開催するサッカーのワールドカップ(W杯)を1カ月後に控え、フランスの大都市は次々にパブリックビューイングを行わないことを表明した。理由はカタールで問題が指摘される移民労働者の死亡事故、インフレによる景気後退とエネルギー危機に見舞われる中、設置費用とエネルギーコストへの懸念も高まっているからだ。さらに11月の開催で寒さの中、街頭で応援する観戦者は多くないとの見方もある。

違法な併合と正式に非難 欧州理事会

欧州理事会は9月30日、「われわれは、ロシアによるウクライナのドネツク、ルガンスク、ザポロジエ、ヘルソン地域の違法な併合を断固として拒否し、明確に非難する」との声明を出した。欧州連合(EU)の欧州委員会はすでに対ロシアの新たな制裁について7日に話し合う方針を決めている。

EU、新たな対露制裁提案

欧州連合(EU)は28日、ロシアがウクライナ東部で強引な住民投票を実施し、編入を進めていることを受け、新たな制裁措置を提案した。制裁には、ロシア産石油を第3国が購入する場合の上限価格導入などが含まれる。

EU第3の経済大国イタリア  初の右派連合政権に加盟国注目

25日のイタリア総選挙で勝利した極右政党・イタリアの同胞(FDI)のジョルジア・メローニ党首は勝利宣言後、「全てのイタリア人のための統治を約束する」と述べ、今後の関心は極右・同盟と中道右派フォルツァ・イタリア(FI)との右派連合の組閣が注目される。同時に英国が欧州連合(EU)を離脱後、ドイツ、フランスに次ぐEU第3位の経済大国となったイタリアについて、加盟国はその動向に強い関心を寄せている。

EU、ロシアの核使用警戒

ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻で核兵器の使用をにおわせている問題で、欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は24日、英BBCで、真剣に受け止めるべきだとの見方を示した。

仏、今夏の記録的森林火災 約50人の放火犯逮捕

フランス国家憲兵隊は23日、今夏の熱波による記録的森林火災に関し、約50人が放火容疑で逮捕されたことを明らかにした。

エネルギー危機対策急ぐフランス 原発重視路線 国民も支持

フランス政府は秋以降に訪れるエネルギー危機に備えた対策を発表するとともに、欧州レベルでの相互協力やエネルギー調達の多角化に取り組んでいる。またマクロン大統領が決めた原子力発電の原子炉6基増設などを通じ、ウクライナ戦争でのエネルギー危機と2050年までのカーボンニュートラル(脱炭素)に同時に対処しようとしている。

EU、ウイグル製品禁輸検討 強制労働問題で

欧州連合(EU)は、人権侵害に踏み込んだ強制労働により生産された製品の加盟27カ国への輸入を禁止する措置の検討に入った。

仏、自動運転レベル3解禁 渋滞時 手放し運転可能に

ドイツに次いで自動車の自動運転普及を目指すフランスでは、9月1日から自動運転レベル3が解禁された。自動車専用道で渋滞時の手放し運転が可能になった。政府は今年4月の行政令と6月の政令により、レベル3解禁の法的枠組みを整備。さらにフランスが加盟している道路交通に関する国際条約(ウィーン条約)が6月22日付で改正され、レベル3運転が認められたことで実際の施行が可能になった。

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