安倍 雅信

仏大統領がアフリカ歴訪 穀物外交でロシアに対抗

フランスのマクロン大統領は26日、西アフリカの4カ国訪問を開始した。目的はアフリカへの影響力を増すロシアに対抗して、西アフリカ諸国への食料と安全保障の分野での協力と支援を約束するためだ。一方、ロシアのラブロフ外相は24日からエジプトを皮切りにコンゴ共和国やウガンダへの訪問を開始し、ウクライナからの小麦粉の輸送が滞っているのは欧州のせいだと説明して回っている。

EUのロシア産化石燃料依存脱却 経済萎縮懸念で足並みそろわず

ウクライナ危機の終わりが見えない中、ロシア産化石燃料依存を脱却したい欧州連合(EU)は、加盟国間の足並みがそろわず、経済と制裁効果の狭間(はざま)で葛藤している。節電を呼び掛けるEUだが、経済活動に致命傷を与えるエネルギー不足を恐れる今、トータルなエネルギー政策の構築が急がれている。

2050年までに熱波頻度2倍―仏気象庁 欧州各地で山火事

欧州南西部から始まった熱波襲来は、各地で40度を超える最高気温を更新し、ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャの各所で山火事が発生した。仏気象庁(メテオ・フランス)は、熱波の頻度が2050年までに2倍に達するとの見方を示し、警戒を呼び掛けている。

ドラギ伊首相、辞任へ  連立3党が事実上の不信任

イタリアのドラギ首相は21日、マッタレッラ大統領に辞表を提出した。ドラギ氏は左右の幅広い政党から成る挙国一致政権を率いていたが、連立与党の主要政党から事実上の不信任を突き付けられたためだ。

EU、加盟交渉入り―西バルカン2国 ブルガリア反対解消受け

欧州連合(EU)は18日、西バルカン地域の北マケドニア、アルバニアの両国とのEU加盟交渉入りについて、全加盟国が合意したことを明らかにした。

欧州各地で熱波 山火事多発 避暑客らも避難

記録的熱波に襲われているフランス、スペイン、ポルトガル各地で、大規模な山火事が相次いでいる。フランスでは全土で200カ所以上に上り、南西部ジロンド県だけで1万4000人以上が避難した。一方、スペインでは1週間近く続く熱波で、地域によって最高気温は45・7度を記録、山火事が全国各地で発生している。

苦境の政権運営 伊仏独英4カ国首脳 エネルギー高騰などで

イタリアのドラギ首相は14日、マッタレッラ大統領に辞意を表明したが、同大統領はドラギ氏の辞任を認めず、議会で収拾を図るよう求めた。辞任理由は、中道左派の第2与党・五つ星運動が同日、上院での政府提出の経済支援対策の法案の採決を棄権したからだった。イタリアは他の欧州諸国同様、エネルギー価格高騰による国民生活の困窮に対して早急に手を打つ必要に迫られている。

仏要人、次々に異例の追悼―安倍元首相死去

フランスの複数のメディアは、マクロン大統領が安倍晋三元首相の襲撃事件後、日本語を含む3回追悼の言葉をツイートしただけでなく、他の大統領経験者も次々に追悼の言葉を寄せたことを報じた。安倍氏が長期政権だっただけあって、フランスの歴代大統領らが安倍氏に直接会う機会があり、その人柄に触れ感銘を受けていたことがうかがえる。

改憲半ばで倒れる、仏メディア 「大変なショック」―仏大統領など

【パリ安倍雅信】フランスのニュース専門テレビ局、BFMTVは8日、仏通信社AFP電として、安部晋三元首相が参院選の奈良市での応援演説中に銃撃を受け、死亡したことを速報で報じた。安倍氏が戦後、最年少で首相に就任し、歴代最長の任期を務め、アベノミクスの経済政策で世界的に知られていたが、念願の改憲の道半ばで倒れたことなどを伝えた。 少子高齢化や低成長、不況の長期化という先進国共通の課題に対して、「アベノミクス」の経済政策を打ち出し、「前例のない金融緩和政策を実施することを約束した」と伝えた。また、東京五輪開催前の2020年に健康上の理由で辞任したためにコロナ禍の2021年の開会式に首相として出席できなかったことも伝えた。 同報道では、「日本国憲法改正の推進者であった安倍晋三氏は、1946年にアメリカに命じられた戦争放棄の憲法第9条の内容を改正することに成功したことはなかったが、首相の座に就いて以来、改憲は優先事項だった」と伝えた。だが、「安倍政権は日本の防衛費を増やし、2021年の防衛予算の541億㌦は、世界で5番目に大きな軍事力となった」と伝えた。 フランスのマクロン大統領は、ツイッターで「安倍晋三元総理が受けた凶悪な攻撃に大変ショックを受けている。偉大な首相の家族や愛する人たちに思いを寄せる。フランスは日本人に寄り添っている」とコメントした。北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長もツイッターで、この「凶悪な」攻撃に「深くショックを受けた」と述べ、連帯を示したとルモンド紙などが報じた。 さらに欧州理事会のシャルル・ミシェル議長も8日、ツイッターで安倍晋三氏に対する「卑劣な攻撃にショックを受け、悲しみに沈んだ」と述べ、「彼は真の親友であり、多国間の秩序と民主主義の価値観を強く守ろうとした。EUはこの困難なときに、日本国民と岸田首相に寄り添っている」と投稿した。 一方、辞任を表明している英国のジョンソン首相は同日、安倍晋三元首相に対する「卑劣な攻撃」について、「がくぜんとし、悲しみに包まれている」と述べた。

欧州首脳に世論分断圧力 ウクライナ危機、長期化で支援に温度差

スペイン・マドリードで30日に閉幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は、フィンランド、スウェーデン2カ国の加盟申請を受け入れ、ロシアを最重要な具体的脅威と位置付け、同機構の軍装備の強化やアジア太平洋地域の中国の脅威を共有して閉幕した。

注目記事