沖縄に「三重の危機」 仲村覚氏が県議選出馬表明

県議選への出馬を表明する仲村覚氏(右から2人目)=10日、県庁

保守系シンクタンク「日本沖縄政策研究フォーラム」理事長で国民保護研究会会長の仲村覚氏は10日、那覇市の県庁で記者会見を開き、来年の県議会議員選挙(2024年6月24日任期満了)に那覇市・南部離島区(定数11)から保守系無所属として立候補する意向を表明した。

仲村氏は、今の沖縄について、①抑止力の不足②国民保護訓練が市町村まで行き届いていない③沖縄県民を「先住民族」とする国連勧告――の「三重の危機を抱えている」と指摘。その上で、「沖縄を戦場にしたくない、沖縄が永遠に日本であり続けるようにしたい」との思いを持って、自衛隊の抑止力増強や自治体による国民保護訓練の積み重ねなどを進めていきたいと語った。

仲村氏は自民党に推薦の申請をする予定で、玉城デニー知事率いる現在の県政に野党の立場で臨む姿勢だ。

後援会長を務める、南城市つきしろキリスト教会牧師の砂川竜一氏は、「日本を守ってほしい、沖縄を守ってほしいという思いだ。政治家になって頑張ってもらいたい」と、支援を呼び掛けた。