エクアドルでM6・8、15人死亡  ペルーでも被害

18日、エクアドル南西部マチャラの地震被災地(AFP時事)

【サンパウロ綾村悟】エクアドル南西部のペルー国境付近で18日昼(日本時間19日未明)、マグニチュード(M)6・8の地震が発生し、ペルーと合わせて15人が建物の倒壊などに巻き込まれて死亡した。

米地質調査所(USGS)によると、震源はエクアドル第2の都市グアヤキルから南に80㌔のグアヤス県バラオで、深さは約66㌔。地震による津波発生の恐れはないという。

エクアドル当局によると、380人以上が負傷したほか、14人の死亡が確認された。隣国ペルーでも、子供1人が倒壊した家屋の下敷きになって死亡した。倒壊した家屋や建物も多く、地震に伴う地滑りで寸断された道路もあるという。国営石油公社も操業を停止したが、施設への被害は報告されていない。

ラソ大統領は、被災地救援を関係省庁に指示したほか、「復旧に向けた十分な用意がある」と強調し、パニックにならないように呼び掛けた。

エクアドルでは、2016年にも北東部の沿岸地域でマグニチュード7・8の地震が発生し、死者661人、負傷者1万6600人を出した。