新型ロケットH3失敗で問題広げ過ぎの論調の多い中、妥当な読売

衛星フェアリングへの「だいち3号」搭載 =JAXAホームページより
衛星フェアリングへの「だいち3号」搭載 =JAXAホームページより

「失敗」で論調厳しく

日本の宇宙開発にとって「深刻な事態」(8日付朝日)、「大きな打撃」(同日経)、「日本の宇宙開発に及ぼす影響は甚大」(同毎日)、「日本の宇宙開発における『最悪の失敗』と、位置付けざるを得ない」(同産経)――。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が7日に打ち上げた新型の基幹ロケット「H3」1号機の失敗を受けての各紙社説の主な論評である。

前回の小欄では、2月17日の打ち上げ「中止」についての論評を扱い、再起を鼓舞する温かさが見られたが、今回はさすがにそれはなくなり、再起は促すものの厳しい論調が多くなった。