【エルサレム森田貴裕】イランの最高指導者ハメネイ師は6日、女子生徒の毒物被害が多発していることに関して、「許し難い凶悪犯罪であり、犯人は極刑にすべきだ」と述べた。国営イラン通信(IRNA)が同日、報じた。国営メディアなどによると、イランでは昨年11月以降、1000人以上の女子生徒が、学校で呼吸障害、吐き気、めまいなど、毒物中毒とみられる症状を訴えている。31州のうち少なくとも25州、52以上の学校で健康被害が報告された。
6日にも複数の学校で110人以上が体調不良を訴えた。当局者によれば、何者かが学校の近くで毒物をまいた疑いがあるとしている。ライシ大統領は6日、女子生徒の毒物被害について、「非人道的な犯罪だ」と述べ、関係当局に厳しく調査するよう命じた。



