【サンパウロ綾村悟】ブラジル連邦高速道路警察(PRF)は28日、同国南西部のマトグロソドスル州において、同国史上最多となる1860㌔のコカインを押収したと発表した。政府系ブラジル通信が報じた。
PRFによると、押収されたのは、州都カンポグランデから約50㌔のシドロランジャにある検問所で、石油タンクローリーの中に隠されていた。末端価格はブラジル国内で3億5400万レアル(約92億円)に相当するとされている。
PRFは、逮捕した運転手から聴取を行っているが、運転手は犯罪組織の構成員ではなく、2万レアル(約52万円)でトラックをカンポグランデ市内の受け渡し場所に運ぶように指示されたと説明しているという。
ブラジルとパラグアイ、ボリビアの国境が接する同地は、「南米の三角地帯」とも呼ばれており、麻薬密輸など犯罪組織による違法取引が頻繁に行われていることで知られる。



