
「日本の建国を祝う会」(会長=大原康男國學院大学名誉教授)は11日、国民の祝日「建国記念の日」を祝う記念行事を都内で開催した。明治神宮会館(東京都渋谷区)で行われた奉祝中央式典には、国会議員や22カ国の特命全権大使をはじめとする約500人が来場した。
大原会長は主催者代表あいさつで、「世界の国々では、自国の建国の日を最大の祝日として祝っている一方で、我が国では政府主催の式典は行われていない」と指摘した。昨年改正された教育基本法に明記されている、教育の目標「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」という項目を挙げた上で、「政府主催の奉祝式典を開催すべきだ」と強く訴えた。
式典に先立ち、奉祝パレードが表参道から原宿駅前にかけて行われ、2時間で約2000人(主催者発表)が参加し、週末の街道は活気にあふれた。幼稚園児による鼓笛隊のマーチングが始まると歓声が上がった。七つの大学のマーチングバンドが行進しながら演奏を披露した。
このほか、大黒様の姿で小槌(こづち)を振り見物客に1年の福を授ける様子や、神官の行進も見られた。また、法被を身にまとった参加者らが担ぐ勇壮な神輿(みこし)が練り歩くと、沿道の人々は手に持った日の丸を振りながら声援を送り、建国記念の日を祝った。



