バス停に車突っ込み2人死亡―東エルサレム

【エルサレム森田貴裕】東エルサレムのユダヤ人入植地ラモットで10日、バス停に車が突っ込み、子供を含む2人が死亡、4人が負傷した。イスラエルのメディアが同日、報じた。警察当局はテロ事件と断定して、捜査を進めている。報道によると、車を運転していた男は、東エルサレム在住のアラブ系イスラエル人で、現場にいた警官の銃撃で死亡した。

ネタニヤフ首相は10日、「テロに対しては、全力を挙げて取り組む」と述べ、治安部隊の増強を命じた。東エルサレムの別のユダヤ人入植地では先月27日に、パレスチナ人の男が通行人やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)を銃撃しイスラエル人7人が死亡する事件が起きたばかり。

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区では、ここ数カ月、イスラエル軍による対テロ急襲作戦が連日のように行われ、東エルサレムや西岸地区で緊張が高まっている。