異なるバレンタインの風習 米国から

6歳の息子が通う学校の担任の先生から2月14日にバレンタイン交換会をやるとメールが来た。「各生徒は、クラスの生徒20人分のプレゼントを用意してください」とのことで、学校では当日、生徒たちがそれぞれ、プレゼントを入れる大きな袋を作り、プレゼントを交換するという。

米国の学校では、バレンタインデーも学校行事の一つとなっているのかと少し驚いた。それと共に、プレゼントは「食べ物以外」と指定されていたので、何を買ったらよいのかと迷った。

しかし、心配は無用だった。この時期、スーパーやドラッグストアには、学校で配るバレンタインのプレゼント用としていろいろな文房具やおもちゃ類が12個入りなどで安く売っている。結局、妻が選んだスーパーボールやシャボン玉を買った。

米国では、バレンタイン商戦が年が明けた頃から始まっており、チョコレートのほか、花束やカードなどが店内に並ぶ。男女関係なく愛する人や親しい人への「愛と感謝を伝える日」だが、どちらかというと男性が女性にプレゼントすることが多い。

日本では女性が男性にプレゼントするということを年配の米国人女性に話したことがあるが、違和感があるようで、少し驚いた様子で苦笑いした。一方的に女性が奉仕させられているように受け取られたのかと思い、日本にはホワイトデーというものがあり、その日に男性がお返しすると伝えた。

しかし、それでも納得できない様子で、あなたはいま米国にいるのだから、奥さんのために何かしたらよいのでは、と助言された。今年は米国の風習に従い、ささやかながらもプレゼントを贈るのも良いかと思っている。(Y)