を支える長友(左端)=5日、アルワクラ(時事).jpg)
サッカーW杯の日本VSクロアチア戦。延長戦30分を含め120分間、互角の戦いをしたが、PK戦でついに力が尽きてしまった感じがする。テレビ画面の前で「お疲れさま」という言葉が口に出た。
森保一監督もヒーローたちもインタビューで「国民の皆さん」という言葉を使って謝意を表していた。ありがたいし、選手たちも多くの人の期待を背負ってこそ力を発揮するだろうが、相当プレッシャーになったのではないか。緊張し過ぎのPK戦だった。
日本は1次リーグのスペイン戦では実に伸び伸びした戦い方で、運も味方に付けた。ボールがゴールラインを割ったとする主審のノーゴールの判定が、AI(人工知能)を織り込んだVAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)検証で覆って逆転した。
判定を機械任せにするのでなく、機械が行う判定の是非や最終決定は主審が行う。今回もそうだった。人間が使いこなし、人間の判断力+AIの精密性、合理性で確認するというシステムの実験場となった。
その際、必死に左足を伸ばしてボールを拾い、勝利の立役者となった三笘薫選手が、試合後「1ミリかかっていればいいなと思った」「脚が長くてよかった」と振り返っていて頼もしかった。
文芸の分野では、AI単独で作った俳句よりも人間とAIの共作の方が評価が高い(小紙4日付)。人間とAIとの協力で、より創造的なアートを生み出せる可能性があるという。AI活用法を教えられる。



