ペルー検察がカスティジョ大統領を告発

【サンパウロ綾村悟】南米ペルーの検察当局は11日、左派カスティジョ大統領を憲法違反の容疑で告発したと発表した。

同日、カスティジョ氏に近い関係者5人が汚職容疑で拘束されており、検察はカスティジョ氏も関与していると見ている。検察は、カスティジョ氏が「(汚職への関与で)公共の平和を乱し、大統領としての資質に欠けている」と主張している。

カスティジョ氏は、昨年6月の大統領選挙でフジモリ元大統領の長女ケイコ氏を決選投票で破って当選した。しかし、就任直後から所属していた左派政党「ペルー・リブレ」内の急進派と対立するなど政権運営に苦しむ一方、政権内や自身をも巻き込む汚職疑惑が相次ぎ、政権支持率は低迷している。カスティジョ氏は、6月にペルー・リブレを離党している。