イスラエルにはサッカーファンが多い。プロサッカーチームの国内1位は、北部の港湾都市ハイファを拠点とする「マカビ・ハイファ」だ。
フランスの「パリ・サンジェルマン(PSG)」との試合がハイファ国際スタジアムで14日に行われた。PSGには、あのアルゼンチンのスーパースター、リオネル・メッシ選手が昨年、移籍している。メッシを見たいが故に、マカビのファンではないが転売され高額になったチケットを購入した人のコメントを読んだが、なんと750㌦もしたそうだ。それほど有名なサッカー選手は、人々に夢と感動を与えてくれるのだろう。
先月、ユダヤ人8人とアラブ人8人の13歳男子によるイスラエルのサッカーチームを引き連れて、イタリア中部にあるサンマリノ共和国を訪れたユダヤ人の友人の話を聞いた。サンマリノサッカー協会の招待により毎年夏休みに行っている交流活動で、コロナの影響で3年ぶりに再開できたそうだ。
今年のアラブ人男子たちはほとんどサッカーのトレーニングを受けたことがなかったというが、サッカークラブで経験のあるユダヤ人男子たちとすぐに打ち解けて、現地でも共に練習に励んだそうだ。そして、なんとサンマリノチームに3試合全勝だったという。技術以上にコーチを中心としたチームワークの良さが勝利の秘訣(ひけつ)だったと誇らしげに語っていた。
将来これら男子たちから、メッシのように人々に夢と感動を与えられるサッカー選手が生まれることを期待している。
(M)



