決選投票入りが濃厚か ブラジル大統領選

ブラジルのボルソナロ大統領(左)とルラ元大統領(AFP時事)

【サンパウロ綾村悟】10月に実施されるブラジル大統領選に関する最新の世論調査が公開され、再選を目指す現職ボルソナロ大統領の支持率が伸びる一方で、ルラ元大統領の支持率が頭打ちとなっており、決選投票入りの公算が大きくなっていることが分かった。

世論調査会社ダッタフォーリャ社が9日に公開した世論調査によると、左派・労働党のルラ元大統領(76)の支持率45%に対して、右派・自由党のボルソナロ大統領(67)は34%だった。前回調査からボルソナロ氏の支持率が2ポイント伸びる一方、ルラ氏は変わっていない。

5月に実施された世論調査と比較しても、ルラ氏の支持率が48%から45%へと減少する一方で、ボルソナロ氏は27%から7ポイント近く伸ばしており、決選投票入りとなる可能性が高くなっている。