
【サンパウロ綾村悟】南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで1日、クリスティナ・フェルナンデス副大統領(69)が間一髪で暗殺を免れる事件が発生した。事件は、フェルナンデス氏の自宅前で発生、SNSに投稿された動画では、同氏が自宅前に集まった支持者に応じていたところ、群衆の中からいきなり自動拳銃を構えた男の手が伸びて、フェルナンデス氏の眼前に迫る様子が映し出されている。
フェルナンデス氏にけがはなく、犯人はその場で取り押さえられた。
現地からの報道によると、銃には5発の実弾が装填されていた。犯人はブラジル国籍の35歳男性。これまでのところ、犯行の動機や背景、共犯者の有無などは明らかになっていないが、極右思想に傾倒しているとの一部報道も出ている。
フェルナンデス氏は、2007~15年に大統領を務めた。現在の左派政権内では、大統領に比する影響力を持つともされている。



