安全な日本で元首相銃撃に驚き―独で速報

【ウィーン小川敏】日本の安倍晋三元首相が8日、参院選挙の応援演説中に銃撃された事件について、ドイツのメディアも一斉に速報を流した。

ドイツ公共放送は、「安倍元首相は演説中に2回、背後から撃たれ重傷を負った。病院に向かう途中では意識はあった。警察は容疑者を現場で逮捕した」と報じ、67歳の安倍氏については、「2012年12月から20年9月まで日本を統治した。彼は日本で最も長く勤めた首相だ」と伝えた。

安倍晋三元首相が銃撃された事件は、欧州の代表的週刊誌「シュピーゲル」電子版がトップで報道された(「シュピーゲル」電子版より)

一方、欧州の代表的週刊誌「シュピーゲル」電子版は演説中の安倍元首相の写真を大きく掲載し、「安倍元首相、撃たれ重傷」という見出しを付け、日本のメディアから詳細な事件の様子を伝え、最後に「日本は世界で最も厳しい銃規制を敷いている国で、世界で最も安全な国の一つとみなされてきた」と述べ、事件を驚きをもって受け止めている。

なお、隣国のオーストリア国営通信社も安倍元首相銃撃事件を速報し、「安倍氏は憲法改正を熱心に推進してきた政治家だ」と紹介している。