マルコス氏の当選を宣言 フィリピン大統領選、 公式集計終える

フェルディナンド マルコス元上院議員(AFP時事)

【マニラ福島純一】フィリピンの上下両院は25日、正副大統領選の公式集計を終え大統領候補のフェルディナンド・マルコス元上院議員と、副大統領候補のサラ・ドゥテルテ・ダバオ市長の当選を正式に宣言した。6月30日に正式に就任する見通し。

非公式集計で当選が確実視されていたマルコス陣営は、すでにサラ氏を教育省の長官に指名するなど組閣を本格的に進めている。また韓国と協力し原子力発電の復活を目指す方針を示すなど、政策の内容も徐々に明らかになってきている。

しかしマルコス氏をめぐっては、北イロコス州の州知事だったときに脱税で有罪判決を受けるなど、大統領選への立候補資格を疑問視する意見も根強い。

同日には公式集計が行われている上院議事場を目指す約300人の抗議者と警官隊が衝突し、10人以上が負傷した。