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【上昇気流】(2022年10月23日)

昔の駄菓子屋は、今でいうと小さなスーパーのようなものだった。子供時代、小銭を握って通い詰めた。現在、それに当たるものが100円ショップ(百均)だろうか。何か買いたいものがあるわけではないのに、つい店に寄ってブラブラしてしまうからだ。

部族間衝突で150人死亡 スーダン

スーダン南部の青ナイル州で20日、土地をめぐる部族間の衝突があり、2日間の戦闘で、女性や子供を含む少なくとも150人が死亡、86人が負傷した。医療関係者の話として、フランスのニュースサイト「フランス24」が同日、報じた。

【記者の視点】朝令暮改の不安 危機対応、自由擁護は可能か

ウクライナ戦争の長期化、止まらぬ円安と物価高騰、「強軍」加速の中国や核ミサイルの戦力化を急ぐ北朝鮮…。内外の懸案が山積する中で、臨時国会序盤の焦点となる衆参両院の予算委員会は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる論戦に異常な関心が集まった。

コロンビアでコカ畑が増加 国連 東京都の面積に相当

国連薬物犯罪事務所(UNODC)は20日、南米コロンビアにおける昨年のコカ栽培面積が前年比43%増の20万4000ヘクタールに達したと発表した。過去20年で最大の数字で、ほぼ東京都の面積に相当する。

【社説】国会論戦 首相は野党に振り回されるな

国会では衆参両院で予算委員会が開かれ、与野党が論戦を行った。野党は主に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を取り上げ、政権を揺さぶったが、ほかにも論じるべき問題があったはずである。

安保環境への認識に不安

立憲民主党の機関紙「立憲民主」(9・16)は、1面で執行部の新体制がスタートしたことを伝えた。同時に、「ネクストキャビネット(次の内閣)」の設置を報告し、泉健太代表の「若手の登用を積極的に行っていく」との意気込みを紹介した。

静かな国葬へ制度整備を

9月27日、日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬儀には、国内外から約4200人が参列した。自民党機関紙「自由民主」(10・4)では、1面で国葬の様子を伝えた。

【東風西風】元祖乗り鉄・内田百閒

鉄道開業150年を迎えて、テレビなど特集番組が放送されたが、それにちなんだ出版の方はあまりないようだ。鉄道は日本の近代化、戦後は高度経済成長の牽引(けんいん)車となったが、文学でも鉄道文学と言ってもいいような作品は少なくない。夏目漱石の『三四郎』は三四郎が東京へと向かう列車の中の情景から始まる。志賀直哉の『網走まで』、芥川龍之介の『蜜柑』も鉄道が舞台だ。詩では萩原朔太郎の「夜汽車」が思い浮かぶ。

色の変化をイメージ 「大曲の花火ダリア」10品種咲く/秋田県

紫色の花を夜空に咲かせ、最後に先が銀色に乱れる花火をイメージした「紫銀乱(むらさきぎんらん)」。全国的に有名な「大曲の花火」にちなんで開発されたダリアが、秋田県大仙市の県立農業科学館の広場で次々と花を咲かせている。

城下町全体の臨場感伝える 一乗谷朝倉氏遺跡博物館オープン

福井市の一乗谷(いちじょうだに)朝倉氏遺跡博物館が、10月1日、オープンした。中世都市としては日本最大規模の遺跡の一角に建ち、戦国武将・朝倉氏が築いた城下町全体の姿を臨場感たっぷりに伝えている。

見えない力 写真で捉える 「野口里佳 不思議な力」展展/東京都写真美術館

題名になった〈不思議な力〉は2014年に発表されたシリーズで、日常生活の中にあふれている不思議な力を、写真で捉えようとして始まった。その力とは重力や、磁力や、表面張力のことで、目には見えない力を実験的に可視化してきた。

【上昇気流】(2022年10月22日)

「不要老鄧、要小鄧」――。1980年代の中国にこんな流行語があった。老鄧とは当時の中国の最高実力者である鄧小平、小鄧とは台湾出身の歌手、テレサ・テンさんの本名の鄧麗君のことで「鄧小平は要らない、鄧麗君が欲しい」という意味である。

宗教から読む徳川家康の生涯―人格形成の基礎に内的禅宗

来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の主人公は、戦国時代を終わらせ、江戸の平和を開いた徳川家康。それを政治と宗教の関係で読むと、両者の葛藤が生んだ戦いの時代から、政教関係の安定で平和を実現した時代への移行期だ。太田道灌が江戸城の西の守りとして鎌倉の鶴岡八幡宮から八幡神を勧請(かんじょう)した市谷亀岡八幡宮の梶謙治宮司に話を聞いた。

ボルソナロ氏が追い上げ ブラジル大統領選

30日に大統領選挙の決選投票が行われる南米ブラジルで19日、最新の世論調査結果が発表され、保守派の現職ボルソナロ大統領が左派ルラ元大統領を追い上げていることが分かった。

ハマス、10年ぶりシリア訪問 大統領と会談、関係修復へ

パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの代表団が19日、シリアの首都ダマスカスを訪問し、アサド大統領と会談した。イスラエルメディアが同日、報じた。

テッティスカロッドの神 ネパールから

今月の5日は「ビジャヤ・ダサミー」と言われる日で、年長者から「ティカ」と「ジャマラ」を授かる。筆者も友人の両親から「ティカ」と「ジャマラ」を授かった。

中国新指導部、李克強氏の去就焦点 習氏腹心重用、1強優先へ

中国では、5年に1回の党大会が16日から開幕し、閉幕翌日の23日、党最高指導部である政治局常務委員会メンバーが発表される。党トップの総書記には3期目が確実視される習近平国家主席が留任し、引退する3、4人に替わって新メンバーに習近平体制を強固にする習氏側近が加わる見通しで、李克強首相の去就も注目される。

【連載】北の核脅威と韓国核武装(下) 日米韓訓練に「親日」批判

北朝鮮がミサイル発射を繰り返していた先月下旬、日米韓3カ国は日本海で約5年ぶりとなる対潜水艦作戦の共同訓練を実施した。想定している脅威は北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)。相手に発射の兆候を探知されにくく、近年、北朝鮮が力を入れてきた兵器だ。

【社説】露の「戒厳令」 許せぬウクライナ領での弾圧

ウクライナを侵攻したロシア軍が支配する東・南部地域のルガンスク、ドネツク、ザポロジエ、ヘルソンの4州に対し、プーチン露大統領が「戒厳令」を発令したことは国際法違反を繰り返す不当な行為であり、恐怖支配による住民の被害拡大が懸念される。許されないことであり、ロシアは無謀な侵略行為から手を引くべきである。

【上昇気流】(2022年10月21日)

入国制限の撤廃で、都内でもちらほら外国人観光客の姿を見るようになった。緩和後さっそく来日した人たちを温かく歓迎したい。電車の中では、日本人と同じようにマスクを着用していた。事前に説明を受けているのだろう。