最新記事
記者の視点
【記者の視点】台湾有事と米国世論 強まる対中警戒、介入に理解
編集部 -
中国が台湾を軍事侵攻した場合のシナリオで、カギを握るのが米国の対応だ。トランプ前米政権時代に国務省中国政策首席顧問を務めたマイルズ・ユー氏は、3日付の本紙インタビューで、米国の台湾防衛について「戦術的曖昧さ」はあっても「戦略的曖昧さ」はないと明言した。つまり、どのような形で軍事介入するかは明確にしないが、介入すること自体に疑いの余地はない、というのだ。
欧州・ロシア
ドイツ歩兵戦闘車ウクライナに供与へ フランスの軽戦車供与が後押し
安倍 雅信 -
ドイツのショルツ首相は5日、独製歩兵戦闘車「マルダー」をウクライナに供与する意向を明らかにした。ドイツは外国に長年、重火器提供を行っていなかったが、フランスがフランス製「軽戦車」を供与することを表明、欧州連合(EU)として破壊力の大きな兵器支援を行わないハードルがなくなったことで、ショルツ首相もウクライナ軍の訓練も含め、歩兵戦闘車供与を決めた。同首相はバイデン米大統領との電話会談後の共同声明に供与を盛り込んだ。
中南米
ブラジル マラカナン競技場近くの通りを改名 「王様ペレ通り」に
綾村 悟 -
リオデジャネイロ市当局は4日、ブラジルサッカーの聖地として知られるマラカナン競技場の北側にある通りを、昨年末に82歳で死去した元ブラジルサッカー代表のペレ氏にちなみ、「王様ペレ通り」に改名した。
社説
【社説】台湾情勢 日本版「関係法」の制定急げ
編集部 -
今年も緊迫する台湾情勢が焦点となる。「台湾有事は日本有事」であり、統一を狙う中国が台湾に侵攻すれば日本の南西諸島などへの攻撃も避けられないとの見方が強い。日本は同盟国である米国と緊密に連携して台湾を支えるべきだ。
台湾
【連載】台湾海峡は今 有事は起こるか〈4〉港湾権益買い漁る中国
早川 俊行 -
観光客を乗せ、細長い港湾をくぐり抜けるように進むクルーズ船。デッキからは、巨大なコンテナ船やタンカー、海軍艦艇のほか、貨物の積み下ろしを行うガントリークレーンが間近に見える。圧巻の光景だ。 台湾南部にある高雄港は、世界第17位のコンテナ取扱量を誇り、海軍も利用する台湾最大の港湾。港湾都市という高雄の特徴を観光資源にするため、港湾内を周遊するクルーズ船が運行されている。
国内
5000年前の森と住居再現 遺跡庭園「縄文の村」/東京都多摩市
編集部 -
京王・小田急多摩センター駅の近く、南東側に遺跡庭園「縄文の村」がある。散策していくとあちこちに縄文時代の竪穴住居が復元されており、大昔の時代に舞い戻ったような気分になる。
国内
通りが「ギャラリー」に変身 富山県高岡市の「山町筋の天神様祭」
編集部 -
学問の神様として親しまれている菅原道真を祀(まつ)る“天神信仰”が盛んな富山県高岡市で、今月21日(土)、22日(日)、恒例の「山町筋の天神様祭」が開かれる。高岡では長男が生まれると、最初のお正月に母方の実家が初孫の無病息災や学業成就を祈念して、天神様の掛け軸や彫刻を贈る仕来りで、それは現在も脈々と受け継がれている。
欧州・ロシア
【フランス美術事情】「パリ、どこにもない」展/移民歴史博物館
編集部 -
フランスは世界中から多くの移民を迎え入れ、アラブ系移民はフランスの人口の1割に達する約600万人が暮らし、ユダヤ系は60万人で、いずれもヨーロッパ最大のコミュニティーを形成している。かつてコスモポリタンの町と呼ばれたパリには外国人居住者が今も多い。
コラム
【上昇気流】(2023年1月7日)
編集部 -
大阪市内の小学校行事に「兎(うさぎ)狩り」があった。遠足の一つで、バスで奈良県境の信貴山近郊に行き、小高い丘の上に児童が一列に並んで網を張る。そして先生の合図で一斉に下り降り、兎を追い詰めていく。昭和30年代の話である。
コラム
涙の男とクールな女 ベトナムから
編集部 -
陸路で中国からベトナムに入った時、なぜか今でも忘れない光景がある。国境の町モンカイからハノイに向かう長距離バス停で見たものだ。バスの後部座席には1人の若い女性が乗っていた。窓の外には恋人と思われる青年が力なくたたずんでいる。
アジア・オセアニア
フィリピン、元日に国際空港が麻痺 300便、6・5万人に影響
福島 純一 -
フィリピンで元日、マニラ首都圏にあるニノイ・アキノ国際空港の管制システムに障害が発生し、すべての航空便の発着が停止するトラブルが発生した。新年の旅行客で混雑する国の玄関口は大混乱に見舞われ、数万人の乗客がスケジュールの変更を余儀なくされた。管制システムのレーダー喪失は国家安全保障に関わるとの懸念もあり、原因究明と改善を求める声が強まっている。
コラム
【上昇気流】(2023年1月6日)
編集部 -
ロシアの侵略が続くウクライナでは、激しい戦闘の中での年明けとなった。東部ドネツク州マケエフカでは、米国提供兵器によるウクライナ軍の攻撃で兵士89人が死亡したとロシア国防省が発表した。ロシアが死者数を個別に発表するのは異例だ。
中南米
「サッカーの王様」ペレ氏の葬列を市民が見送る―ブラジル
綾村 悟 -
昨年末に82歳で亡くなった「サッカーの王様」ペレ氏の柩(ひつぎ)が3日、通夜が行われたビラ・ベウミロ競技場(ブラジル1部サントス本拠地)を出て、サントス市内の墓地に収められた。
コラム
花火で迎える新年 イスラエルから
編集部 -
目まぐるしかった2022年が過ぎ去り、イスラエルにも2023年が訪れた。イスラエルの社会は一般的にユダヤ暦にのっとっているため、国中が新年ムードというわけではない。それでも、近年イスラエルでは、ユダヤ人も日本人のようにイベントとしてクリスマスを祝ったり、年末にパーティーをする会社も増えている。
中東・アフリカ
イスラエル ネタニヤフ新連立政権が発足 懸念強まるパレスチナとの衝突激化
森田 貴裕 -
イスラエルで昨年12月29日、右派政党「リクード」党首のネタニヤフ元首相率いる新連立政権が発足した。パレスチナに強硬な極右政党や宗教政党と連立を組んだ新政権は、イスラエル史上最も右寄りとされ、イスラエルとパレスチナとの衝突が激化する懸念が強まっている。
社説
【社説】23年の日本経済 経済正常化で内需主導固めよ
編集部 -
東証大発会は日経平均株価が前年12月30日と比べ377円安でスタートしたが、新年の日本経済はどんな展開になるか。昨年はロシアのウクライナ侵攻により原油や小麦など原材料物資が高騰、円安と相まって値上げラッシュが続く1年であった。新年は欧米や中国で景気の減速が懸念される中、海外環境に影響されにくい内需主導の経済基盤を整えたい。
台湾
【連載】台湾海峡は今 有事は起こるか〈2〉澎湖諸島からの報告(下)
早川 俊行 -
台湾・澎湖諸島の最大都市、馬公市の中心街から車を30分ほど走らせると、対岸から馬公の街並みを望める蛇頭山に着く。その高台から右手に視線を向けると、海軍艦艇が数隻停泊しているのが見える。日本統治時代に建設された軍港は、今なお台湾防衛の重要拠点として欠かせない役割を果たしている。



